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拝啓、くたばりやがれ勇者様。  作者: 白卯兎(しろうと)
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人魔大戦開幕前日

ひとまず一話目を投稿。

部下から人間の国が勇者の任命を済ませたという知らせが入り、いよいよ人間との戦争が始まるのだと実感する。


歴代の魔王が果たせなかった世界征服。

我はそれを目指してこれまで生きてきた。


剣術に格闘術、ありとあらゆる魔術の数々。

それらを身に付けるため、鍛練に鍛練を重ねる日々を送ってきたのだ。


たとえ勇者が相手であろうと負ける自分を想像出来ない程に力を付けた。

実際、かつて勇者と闘ったことのある魔族の御墨付きだ。


とはいえ、人間との和解も考えた。

世界征服と言っても魔族の平穏が目的である以上、戦争するのはリスクが大きいからだ。


実を言うと和平の使者を何度か送ったこともある。

しかし、どうやら人間は我々との和平を望んでいないらしく、使者が帰ってきたのは首から上だけなんて結果に終わってしまった。


念のために毎回デュラハンを送っていた我は天才ではないだろうか。

そう言った我を宰相が鼻で笑いやがった。

イラっとしたので鼻にアーモンドを詰めてやったが我は悪くない。


不死族の中でも上位種であるデュラハンを浄化できるような人間が居ないのは計算済みだったのだが、まさか身体を取られた上に頭だけで帰ってきたのには笑った。


文句を言われたが、もちろん我は悪くない。

文句なら身体を奪った人間に言え。


そんなわけで今度は我が直々に人間の国へ乗り込み宣戦布告してやった。


その際にデュラハン達の身体を取り戻してやるのを忘れていたのは流石に我が悪い。

反省しているので頭を数個積み重ねて「トーテムポールのマネ!」と言うのをやめて下さい。

息が出来ません。


さぁ、デュラハン達の身体を取り戻・・・・じゃなくて、魔族の平穏な日常を手にするための戦争を始めるとしよう。


「覚悟しろ人間共。歴代最強にして最凶の魔王である我が貴様らを蹂躙してやる!クックックッ・・・ハーハッハッハッ!」


「魔王様。おやつの準備が出来ましたよ~。今日はなんと!ヤマツから仕入れたヨーカーンです!手に入れるのに苦労しましたよ~」


「え、本当!?ヤマツのお菓子は美味しいから大好き!!ちゃんとリョクチャも用意してね!」


まずは人間なんかよりもヨーカーンを蹂躙だ!

さて、早く手を洗って来なければ!


「待っていろヨーカーン!精々、我の舌の上で踊るが良い!!己の無力さを嘆き、我が手に落ちたことを後悔させてやろう!」

読んでいただきありがとうございました。

次回の更新は未定です。

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