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拝啓、くたばりやがれ勇者様。  作者: 白卯兎(しろうと)
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魔王様の日記という名のプロローグ

初投稿です。

拙い文章かと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。

不定期投稿になりますが、地道に投稿していきますのでよろしくお願いします。

○月△日 晴

 今日は勇者一行がやって来た。

なかなかにレベルが高く、装備もしっかりしていて強かった・・・のだが、ちょっと、なんというか、その、アレだった。

まぁ、とりあえず勝った。



○月○日 曇のち晴

 今日も勇者一行がやって来た。

先日と変わらずアレだった。

やっぱり今日も勝った。



○月△日 雨

 今日は勇者一行は来なかった。

実に平和で大変よろしい。

そして今日もお茶が美味しい。

あとは「かすたいら(?)」というらしいケーキっぽいのも大変美味しい。

贈ってくれた勇者一行の戦士さんに感謝。



△月△日 曇

 今日も勇者一行は来ていない。

例の戦士さんが、今度は「だんご」とやらを届けてくれた。

あんこ美味い。ミターラシとやらもなかなかに素晴らしい。

贈り物してくれる理由を聞いたら「迷惑料」らしい。

迷惑をかけてくれた勇者に、少しだけ感謝している魔王がいるという噂が私の部屋の中で流れた。

・・・ヒトリゴトジャナイヨ?(汗)



△月○日 晴

 今日は久しぶりに勇者一行がやって来た。

だいたいだが、2ヶ月ぶりだ。

相変わらずアレなんだろうなぁ・・・と不安に思いつつ闘ったら、案の定アレだった。

でも、殴ったときの感触が以前と違ったので鑑定魔法で確認してみた。

正直、見て見ぬふりをすべきだったと反省・・・いや、後悔している。



△月△日 雨

 いい加減にして欲しい。

やつらがまた来やがった。

いや、勇者の仲間達は良いんだ。

むしろ何度でも挑戦しに来て欲しい位に楽しく闘える相手だし、美味しいもの差し入れしてくれるし。

最近は戦闘の前後で世間話する仲だ。

問題はお前だ。勇者。

討つべき敵の親玉(魔王。つまり私。えっへん。)どころか、付き合いの長いはずの仲間達にすら冷えた視線を贈られていることに気付け。



△月○日 雷雨(ひゃっほぅ!)

 これは手紙ではない。

あくまでも私の日記だ。

プライバシーひゃくぱーせんとというやつだ。


私以外に見るものは居ないのは重々承知しているし、先ほど書いた通り手紙ではないが、あえてこう書かせてくれ。

いや!もう書くもん!誰かに見られたとしても良いもん!!

・・・・・では、私の心と念を込めて書かせていただきます。


拝啓、くたばりやがれ勇者様!!!


あ、あと、結婚してください聖女たん!(「私と」とは言っていないし、書いてもいないぞ。そもそも同性だしな。うん。性別云々どころか魔族と人間じゃあ無理か。無理なのか?本当に?・・・後日宰相とか四天王とかの幹部達に確認することにする。私の為ではない。決してない。ないったらない。だが、確認はしよう。場合によっては人間との和解も視野に入れることを検討しなければ。)


忙がしくなりそうだ。明日も頑張ろう。


読んでいただきありがとうございました。

次回投稿を楽しみにして下さる方が居ましたら、是非感想や評価をお願いします。

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