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雑用はおまかせください

『うっす‼芋洗ってくるっす‼ですわ!』


最近のスカーレットは、自主的に仕事をみつける。

出来ることはたくさんはないが、着実に増えている。

近頃頻繁に黒の森を訪れるトーマスは、

そんな姿にしばしば涙していた。


『すかちゃんのパーパさんは泣き虫さんー。』


そんなトーマスにそっとハンカチを差し出すのは、アスランだ。


『ありがとう。』


『どういたしましてー。』


『君はいい子だね。スカーレットの婿にならない?』


『ぬこってなあに?』


『アスランはバーバの可愛い仔猫ちゃんでしゅよー』


ドクロ紳士の勧誘を、もはやほとんど黒の森に定住しているガチムチイケメン爺がすかさず止めに来た。

アスランの頭をかいぐりかいぐりするエディンに、トーマスは苦笑した。


『メロメロですな。』


『メロメロですとも!』


エディンは衰えぬ王子様力を放ちながら、

キラキラと笑った。


『すかちゃんは大切なお友だちだよ。

ねー、すかちゃんのパーパさんに質問です。

すかちゃんはずっとここに居られるの?』


トーマスは、ああー…と嘆息した。


『そーなんだよねー。

どうかなあ…。どうしたらいいかなあ。』


そこに自己主張の激しいイケメンが自己アピールを挟む。


『アスラン‼バーバはずっとアスランと一緒に居るよ‼』


そうしてアスランの頭頂部に頬擦りをした。

そんな二人を見ながら

トーマスは、ふと思い付いたことを口にした。


『君も愛されちゃって大変だねえ。

でもずーっとここにいるわけにもいかないだろう?学校とか…』


『え…?』


アスランは、驚いたようにトーマスを見上げた。


『ん?まあ、まだ小さいものね。』


トーマスは心底驚いた風のアスランに違和感を覚えつつも、そう締めくくった。
















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