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第21話 弟がハーレムを作っていました。


『ティルダです。』

『ヘレナです。』

『ナタリーです。』

『キーラです。』

『キャリーです。』

『フェリシティーです。』

『シアーシャです。』

『グウィネスです。』

『エマです。』

『ケイトです。』

『リブです。』

『キャサリンです。』

『オードリーです。』

『キャメロンです。』

『アンジェリーナです。』

『レニーです。』

『メリルです。』



『『『『はじめまして、御義兄様』』』』』


…それぞれに、個性の違う美女が15人も並ぶと、それはそれは壮観だった。


オリバーは、深呼吸をすると、精一杯の愛想の良い笑顔を浮かべ


『ようこそ、黒の森へ』


精一杯、快活そうに、そういって手を広げると


そのままぐらりと倒れた。


それをそばに控えていたリクは広げた毛布で受け止める。


『あにうえ…』


呟くイルハンをちらりとみると、リクはオリバーを簀巻きにしながら、素早くその額に口づけを落とした。


そして、肩にかつぐ。


もちろんリクだって、オリバーにお姫様だっこをしてやりたいと思っている。

しかし、オリバーはわりに背が高く、横に抱くにはかさばるのだ。


『ああ、ぱーぱの心労が…。今日の分使いきっちゃったじゃん。』

『わふん』


『アスラン、らっしー、行きますよ。

レットはどうしますか?』


レイリークは、やはり固まっているスカーレットにも声をかけた。


『あ、レットはわたしを手伝って欲しいわ。』


カイラがスカーレットを引き寄せる。


『厨房でパフェを作りましょ。』


『お、おー』


スカーレットはちらりと15人の義姉をみた。

全員がニコニコして手を振っていた。

スカーレットも小さく手をふると、

カイラに手を引かれながら厨房に消えた。










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