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第20話 公爵さまと15人の妻たち

『ねぇ、今日の客層、いつもと違わない?』


カイラは華やかに着飾ったご婦人たちがぞろぞろと来店するのを見て、顔をひきつらせた。


『…ずいぶん、たくさんいるな。』


調理担当のクーも不安げな眼差しを向ける。


席に案内した、駐留軍ボーイズの一人が手旗信号で伝えてくる。


15名様、はいりましたー‼


と。


『…これは、居候ズを使うしかないわね。』


カイラは心のなかで呟くと、内線電話に手をかけた。


『予備隊員に告ぐ、予備隊員に告ぐ。

総員配置につけ。』


放送から五分の間に、

真白いシャツに黒のパンツ、その上から黒いエプロンをまとった、居候…お客人たちが現れた。



先頭をきって現れたはずのイルハンが小さく悲鳴をあげた。


その声に、15人のお客様が、はっと視線を集中させた。


『え?』


不穏な空気に疑問を呈するカイラの横で

居候の一人、スカーレットの父が呟いた。


『ああ、なんてことだ。公爵さまの15人の奥方が…。』


『ああ、あれが。』

『ええー?』


カイラは頷き、クーは驚きの声をあげた。


この日、黒の森に


ミラ名物、パンジェンシー公爵家の15人の妻たちが出現した。








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