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ディアン初めて魔法を作る

火属性魔法→火魔法 修正

「嫌だ!俺は諦めるまでぜってぇ部屋から出ねぇからな!」


「全くこの子は!ゼクト、なんとか出来ない!?」


「無茶言うなフレルマ……おいディアン!昔はあんなに軍に入りたがってただろ!」


「うるせぇ!何度も言わすな!俺が魔王軍になるなんてぜってぇやだかんな!」


俺。ディアンは現在自室に引きこもっている


部屋の扉は押すタイプなので両親が来る前に鍵をかけた上で棚を置いておいた。ありきたりな方法故に効果も折り紙つき


まぁ、5歳児だから置けたのは比較的軽いもの (最初に置いた棚を除く) だったけど、そこは頭を使う。まぁ扉から壁まで横に並べて置いて簡単なつっかえにするってだけだがな!


さて、ここからどうしよ……あ、そうだ


「父さん」


「な、なんだ?」


「魔力の増やし方教えてくれたら、部屋から出てもいいよ?」


「魔法をひたすら使うだけだ!」


「ありがとう父さん!でも出ないけど」


「な、なにぃ!?」


「ゼクト……貴方……」


うちの父親は、何がとは言わないけど心配になるな。今までよく無事だったものだ


しかし、魔力の増やし方がわかればこっちのもんだ!


これから両親が諦めるまで火の玉を出して消しての繰り返しの作業に費やそう


「ゼクト……もう放っておきましょ。きっと話をしなかったから拗ねてるだけよ。お腹が空けば出てくるわ」


「う、うむ。そうだな」


訂正。死ぬギリギリまで続けてやるよこんちくしょう!


と、その時


ーーーコンコン


窓の方からノックの音が。でも、ここ二階だしな


ーーーコンコン


また鳴った。マジか、もしかして父さんか?


そう思って窓の方を見ると、小さな手が窓の縁を叩いていた。つまり


「マーリナ!?お前何やってんだ!」


俺は慌てて窓を開けてマーリナを引き上げる


「兄様!マーリナも一緒に居る!」


笑顔でそう言うマーリナ。どうやら壁にある小さな窪みや配管をつたって来たらしい。無茶をする……しかし


「マーリナ、マーリナはここにいちゃダメだ。俺はここに篭って魔力を増やすんだ。当分部屋から出ない。マーリナはご飯も食べたいしお風呂も入りたいだろ?」


「兄様がしたくないなら、私もしたくない!それに、一緒に頑張るって言った!」


少し怒ったようにそう言うマーリナ。ううむ、これは簡単には諦めてくれそうにない……あ、そうだ。ちょっと罪悪感があるけど


「じゃあ、マーリナ。俺は部屋から出ないが、マーリナはそうじゃない。だから頼みたいことがある」


「頼みたいこと?」


「あぁ、これはマーリナにしか頼めない」


「私、だけ……うん、何でもする!」


「そうか!じゃあ、俺にご飯を持ってきて欲しい。作ってくれていなかったらパンとかだけでいいから。さっきも言った通り、俺は部屋から出ないし」


「分かった!任せて!」


そう言って窓から出ようとしたので、棚をどけて扉を少し開けてマーリナを外に出す


「ゴメンな、マーリナ。頼んだ!」


「うん!」


マーリナは嬉しそうに駆けていった


うんうん。マーリナは優しい娘だなぁ。可愛いし


マーリナが来た時の合図はノックを1回、2回、1回叩いた時。音で表すと、たん、たたん、たんって感じ


まぁいい、俺は俺で魔力を増やそう


こういうのは積み重ねって言うくらいだ。ずっとやってればかなり伸びる、はず!


俺は棚を戻すと、ベッドの上で火の玉を生み出し続けた


◇◆◇◆◇◆


〜マーリナ視点〜


部屋から出た後、角を曲がったところで私は頬を抑えて蹲ってしまった


兄様、私にしか頼めないだなんて……あんな真剣な顔で……キャー!


照れちゃう!マーリナは兄様の為なら何でもしちゃいそうです!


はっ、こうしてはいられない!兄様の為に、ひとまず夕食を取りに行こう!


そう決めた私はスキップしながらキッチンを目指すのです


◇◆◇◆◇◆


火の玉を何回生み出したか分からない。時間は深夜だと思う。マーリナが忘れずに夜ご飯を持ってきてくれたのでお腹は減ってない


ちなみに夜はシチューにパンでした。美味しい

まぁ、どちらかと言えばカレー派なんだけどね!


それより、困った事がある


魔力の増やし方を教えてもらい、実践してるのはいいんだけどさ。これ、増えてるかわからない!


一体、どうすれば……って、魔法創造。使えないかな


俺は散々火の玉を生み出した事で魔法を使うのに魔力を溜めるということを意識しなくなった。魔力の使い方ってやつを掴めたんだと思う


魔力を溜めて弄るイメージじゃなくて使う魔法のイメージをするようになった。火の玉を生み出す事をイメージして魔力を流すだけ


そんな感じで使えたりしないだろうか?


俺は魔力を流していく。イメージはゲーム的なステータス画面


魔力は流れていっている。つまり、出来る!


確信を得た俺はそのまま流し続けた。そして遂に完成!と思った時、俺の意識は途切れた。所謂魔力切れというやつだ


まぁ、元々限界までやるつもりだったからいいんだけどさ


◇◆◇◆◇◆


おはようございます。ディアンです


昨日はお楽しみでしたね!


なんて、やってる場合じゃないんだよな。ステータスの魔法、早速試したい!


よし


「《ステータス》」


昨日よりかなり少ない量の魔力で使えた。魔法を作るのにかなり魔力を持っていかれるようだ


ーーーーーーーーーーーーー


ディアン=フォーループ 5歳 男


Lv.1 体力200 魔力14000


【スキル】「魔法創造Lv.MAX」 「火魔法Lv.3」

【作成魔法】 「ステータス」


ーーーーーーーーーーーーー


お、おぉ!祝!魔力5桁!魔力を使い切ると伸びるってラノベで書かれてたりするけど、本当みたいだなぁ


で、このステータスの魔法だが、作成魔法も書かれてるし、これは便利!

火魔法は火の玉練習のお陰かな


この調子で6桁目指すぜ!

取り敢えず当分は使えそうな魔法を作るのに集中しよ。魔力使うみたいだし、一石二鳥ってね

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