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ディアン初めての授業

前回のサブタイ変更しました。大して意味は無いですが報告だけしときます





「じゃあ、検査は終わりだ。結果は公開されるのでそのつもりで」


えっ、こういうのって公開されないんじゃないのか


いや、まぁいいんだけどさ


「では、休憩を挟んで訓練だな。今日は軽く動くだけだから安心するといい」


セリア先生がそう言う。でも、軍用訓練でしょ?幼いからって手を抜けるとは思えな


俺は休憩時間10分の間に制服から戦闘服に着替える。これは学園側が指定しているようだ。ただし、服は自分達で調達しなければならないというね


貴族は金を積んで魔法服とかを持ってくるのが一般的らしいぞ。俺とマーリナは無いけどな!てか要らない


「お、ディアン。お前は魔法服じゃないのか?」


アレンがそう声をかけてくる。準備が終わったようだ


「当たり前だろ。魔法服なんて使ってたら痛みになれることが出来ないだろ。軍に入ったら戦闘があるんだぞ?痛みで動けなくなるような奴は死ぬだけだ」


ま、入る気は無いんだけど。痛みになれるのは俺にとってこの世界で生きるのに必要な事。危険が危ないというやつだ


「へぇ、そこまで考えたことなかったな。マーリナも魔法服じゃないのか?」


「……本当はマーリナには魔法服を着させたかったんだがな、マーリナ自身が俺と同じがいいと拒否したんだよ」


「あぁ、成程」


アレンと俺は肩を落とす。理由は別の事だと思うが


「さて、そろそろ行こうか」


「あぁ。トゥーラも用意できたみたいだしな」


隣を見ると、丁度鞄に荷物をしまい終わってこちらを見たところだった


「じゃあ行くか」


「兄様、私もお供してよろしいですか?」


俺も荷物をしまい終わるとマーリナが声をかけてくる


「勿論。行こうか」


俺達は4人で校庭の指定されたポイントまで向かった


◇◆◇◆◇◆


「よし、全員いるな。五分前に揃っているとはいい心がけだ。軍に入るものは時間厳守だからな」


セリア先生も着替えて出てきた。見た目ジャージだな、悪くない


「今日は走る。ひたすらな」


走るの……?40分くらいあるけど


「魔法やスキルは使ってもいい。だが、途中で止まった奴は私から激励をくれてやろう。それと、私も走る。捕まった奴も激励をやろう。嬉しいな?」


笑う先生が怖いです。激励って、手に持ってる剣の鞘で叩くとかじゃないですよね?手に打ち付けてるのは癖ですよね?


「では、走れお前ら!」


その声と共に先生が走り出したので、全員逃げ……走り出した


魔法、スキルありなら楽だ、なんて言う奴がいたがそれは間違いだ。いや、間違いでは無いが、特定の魔法以外はほとんど効果ないしな


そして、それを使えるのは限られたやつしかいなかった。得点的上位陣だ


勿論俺は使える。《身体強化》は武芸スキル全般で必ず使えるようになるからな。レベルは7からだったか


マーリナは武芸スキルでの身体強化はしていないが、自力で魔力を身体に巡らせて似たような効果を出している。流石天才


ほかの奴も《身体強化》だったり風魔法で風を操り負担を軽減していたり、他の武芸スキル特有の強化スキルだったりを使っていた


使えないやつは先生が鞘で尻を叩いて強制的に前に進めていた。こ、怖ぇよ!


残り時間は半分。そう思った時に、先生が笑って後ろから声をかけてきた


「そろそろ、本気で走るか。全員叩いてやるから覚悟するんだな!」


なぬ!?まだ本気じゃねぇんですかい!?


言葉通り《身体強化》の効果を全開にしたようで、今までの2、いや3倍くらいの速さでこちらに近づいてくる


マジかよ、ここまででもギリギリの距離だったってのに……仕方ねぇ、1発は覚悟する


諦めじゃないよ必要な覚悟だ。ただし、マーリナはやらせん!


マーリナは今先頭を走っている。ずっと一番前で走っているが疲れは見えない


ここで俺は気づいた。ステータスの体力って、こういうのには関係ないんだと。どうやらステータスの体力という項目は生命力。つまりゲームで言うHPで、怪我をしたりすると減って、少なくなると倒れたり死んだりする、と思う


そんなことを考えていると、先生が遂に俺達の最後尾まで迫っていた


マーリナを先頭、その後に俺とアレンとヤーナル。少し離れてアラースト、オーディー、タナートがせってる。後ろにトゥーラがいるようだ


それ以外は……既に手遅れ。先生が最後尾の生徒を叩き始めたのだ


「マーリナ、ペースを上げるよ。いける?」


「勿論です、兄様」


並走して確認する。うん、まだ余裕そうだ。これなら全力でも20分くらいなら持つだろう


「もし、先生が追いついたら俺が止めるから、マーリナは走れ。いいね」


「兄様……っ!」


「いいね」


「……はい」


少し強く言いすぎたか。でも、マーリナの肌を傷つけさせないためだ


俺はマーリナの頭を撫でて、加速。マーリナもそれについてくる


「あっ、ディアンテメェ抜けがけか!」


「む、やるな!」


遅れてアレンとヤーナルが加速。その後ろもだ


だが追いつけるものかよ。こちとら2年間でもっと辛い訓練してきたんだよ!


ただ走るだけかと思ったら父さんが魔法を後ろから撃ってきて、それを撃墜させながら休憩無しで一日中走り回った日もあったなぁ


そんなわけで、俺とマーリナはこのぐらいではへばらない


さらに加速。トゥーラが先生に捕まった。すぐそこまで来ているようだ


アラースト、オーディーが捕まった。タナートもその後声を上げた


残り4人。時間は10分ほど。マーリナだけは、マーリナだけはやらせないぞ!


この後、冷静になると何でこんなに必死になってたんだろうと考えるがそれは今は関係ないことだ


「いってぇぇえ!!」


アレンがやられたか……惜しいやつをなくした!


こちらが加速しているにも関わらず、先生は距離を詰めてくる。引き離せない!


「ぐぅ!」


ヤーナルが捕まる。残り5分


「やはりお前達が最後か、フォーループ辺境伯の息子と娘。2帝の子供はやはりひと味違うな!」


先生が凶悪な笑顔でこちらに向かってくる


「この訓練、先生が走る意味あります!?」


「勿論。私のストレス解消も含まれてはいるが、恐怖で足が竦むやつを軍に入れるわけには行かんだろう?」


ストレス云々は置いておくとして、後半はごもっとも


「さぁ、残り3分。そろそろ手が届きそうだぞ」


「俺はいいですけど、マーリナには指一本触れさせないですよ、先生」


「やってみるがいい」


俺は《重力魔法》で先生の足だけ10倍の重さを付ける


「むっ、動きずらい」


何で動けんだよ


少しペースが落ちたが、あまり変わっていないようだ


次は《氷魔法》で薄い氷を後ろに貼る。ついでに氷に乗る直前に《重力魔法》の効果を切った


「うわっと、危ないなディアン=フォーループ。私でなければコケていたぞ」


ちっ、もう少しでコケそうだったのに……まさか空中一回転した後そのまま走るとは思わなかったぞ、マジでなんなのこの担任


でも、俺の勝ちだ


「むぅ、時間か」


そう、俺は時間さえ稼げればよかった。加速が遅かったようだなセリア先生!


「ふむ、ディアン=フォーループ。こっち来い」


「え、はい」


俺は勝った喜びで何も考えないで近づいた。その結果は


「いってぇぇえ!!」


セリア先生から激励を貰いました


「スッキリ」


セリア先生が肌をつやつやさせながら笑っている


「くっそぉ……痛い」


「兄様……大丈夫ですか?」


マーリナが心配そうに肩に手を当てて、こちらをのぞき込む


「大丈夫。くっそ、セリア先生まじ許さん。これからの面倒ごとはセリア先生に押し付けてやる……あればだけど」


「アハハ……兄様がそういうのであれば私もそうしますね」


マーリナが苦笑いでそう言ってくれる


「それに、私の至高の兄様に傷をつけるなんて……あの女、許せない……いっそ消すのもアリですかね (ボソッ」


「ん、何か言ったかい?」


「いえ、何も」


マーリナは笑顔で手と顔を振る。なにか聞こえた気がしたが空耳か


「それより兄様。教室に戻りましょう。アレンさんもトゥーラさんもお戻りになられましたよ」


「あぁ、そうだな。行こうかマーリナ」


「はい!」


2人で教室に戻る。次は、座学か……面倒

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