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ディアン友好を深める

あぁぁぁあ……すいません、投稿忘れです。昼にやろうと思ってたのにぃ(言い訳)




「はい、提出したのは半分くらいか。まだ期限はあるからいいが、早めに決めた方がいい」


セリア先生がそう締めて、俺達は今日は解散となるようだ。昼飯時だな。折角だし、アレンとトゥーラを誘って飯でも行こうか。お金は貰っているしな


そう決めた俺は早速隣のトゥーラへ声をかける


「トゥーラ。この後予定がなければ飯でも行かないか?」


「ご飯?いいけど、あまりお金が無いんだ」


「何だったら奢るが」


「いや、それは悪いし。高くなければ払えるよ」


「そうか。それと、もう二人誘いたいんだが……」


「二人?」


マーリナの方を見ると男に囲まれている。誘うのは難しそうだが、一応声をかけてみるか


「妹とアレンってやつ。どっちも仲良くなれると思う。一応聞くけど……平民差別なんてしないよな?」


「えっ、あぁ。うんしないよ」


「ならいい」


俺は先にアレンに声をかける。離れていたので少し大きな声になってしまった


「アレン!飯でも行かないか!?」


「おぉ!でも金無い!」


アレンも離れたところから答えるので教室中に聞こえている


「少しくらい貸してやるぞ」


「いや、安いとこ知ってるしそこ行こうぜ」


「味は?」


「俺は上手いと思う。量も割とあるしな!」


ふむ。なら行ってみるか!


「トゥーラ、いいか?」


「勿論。安いに越したことはないよ。子爵でも子供だからね。あまりお金もらってない」


「だよなぁ。よし、アレン!準備は!?」


「いつでもいいぜ!」


よしよし。これで3人だな。マーリナは……行けそうかな


未だに男が集まっているマーリナの席を見る。困っているようなら助けに入るけど、表情が見えないのでなんとも言えない


俺は結局人を押しのけてマーリナの前に出る。結構困っていたようだ。眉が八の字になっている。周りのガキも気づけよ……


「マーリナ。お昼はどうする?俺は友人と食べに行く予定なんだけど」


「あ、私もお供します!」


マーリナは俺が来て安心したようで、少し嬉しそうだ


「おいお前!」


声を掛けてきたのは第一武道場で睨んでた奴だった


「何だ」


「偉そうに!いや、それはいい。お前はマーリナさんの何なんだ!第一武道場では仲良さげに手を振り合い、今度はお昼だと!?」


………何言ってんだこいつ


って、まだ自己紹介してないじゃん。最初の授業でやる予定とか言ってたな


「俺はディアン=フォーループ。マーリナの兄だが、マーリナに手を振ったり食事に誘うのは駄目なのか?家族だから声をかけたりするのは当然だろう」


「兄!?ほ、本当ですかマーリナさん!」


「えぇ。それで兄様。ご一緒してよろしいですか?」


「あぁ。今から行くけど来れそうかな?」


「はい!」


そう言って俺の腕に飛びついてくる。全く、まだ兄離れは先かな


「では皆さん、また」


俺とマーリナは集まっていた男を抜けて行く


「アレン、トゥーラ。行こうか」


「お、おう」


「なんて言うか、ディアンって凄いよね」


アレンとトゥーラは苦笑いだ。何かおかしいだろうか?


◇◆◇◆◇◆


「ここか」


アレンが案内してくれたのは、学園近くの食事処だ。子供から大人まで客層があり、かなり繁盛しているようだな


「いい匂いがするね」


トゥーラがそう言う。確かに何かのタレを焼くような匂いが店を包んでいてかなり食欲をそそる


「いらっしゃい!空いてる席に座りな!」


俺達は四人用のテーブルに座る。さて、何を食べようか


俺はメニューに目を通す


オススメは……謎肉チャーシュー麺?謎肉って、いいのかこれ


「アレン、何にするんだ?」


俺はそう聞く。参考にしよう


「俺か?俺は……鳥肉入りオムライス」


無難だな


「トゥーラは?」


「んー、僕はポークカレーかな」


こちらもまた無難だな。悩む


「マーリナはどうする?」


「私は兄様と同じもので」


うっ、そう言われると謎肉チャーシュー麺頼みにくいっ!


でも、好奇心には勝てなかったよ……


「マーリナ。俺は謎肉チャーシュー麺を頼む。他のにしたらどうだ?」


「いえ、私もそれで」


ブレないか。良かろう、共に謎肉を味わおうじゃないか!


俺は纏めて店員さんに注文。料理が来るのを待つ


その間に自己紹介をしておこうか。そろそろ気まずいだろうし


「さて、自己紹介でもしよう。俺は知ってると思うがディアン。ディアン=フォーループで辺境伯息子だ。同じクラスの魔法使いコースを選択している」


次はマーリナかな


「私はマーリナ=フォーループと申します。兄様との関係は双子の妹ですね。同じクラスで、魔法使いコースを選択しています」


マーリナも魔法使いコースか。まぁ一緒に訓練してきたもんな


「んじゃ俺かね。俺はアレン。平民。魔法は微妙だけど、剣の腕はそこそこだと思ってる。同じクラスで騎士コースだ」


アレンは騎士コースか。まぁ収入も安定していそうだしな


「最後は僕だね。トゥーラ=マレーシュト。一応子爵息子だけど気にしないでね。同じクラスで僧侶コースを選択しているよ」


「まぁ、トゥーラさんは男の人でしたか。申し訳ありません、つい女の子かと」


マーリナがそう思うのも無理はない。実はトゥーラは男の娘だからな


「あはは、よく言われる」


「俺も最初はディアンは手が早いって思った」


「んなわけあるか。俺はコミュニケーションが苦手なのにいきなり女の子なんかと話せないの。マーリナは妹だからノーカンだけど」


「あら、私は女の子扱いではないということですか兄様?」


口に手を当ててくすくすと笑うマーリナ。からかってるな〜?やり返してやる


「違うよマーリナ。君以上に魅力的な女の子などいないから目に入らないという事さ」


マーリナの顎を指で持ち上げてそう言う。いわゆる顎クイってやつ?


「に、ににに、兄様ぁ!!??」


仕返し成功!顔どころか耳まで真っ赤にして……可愛いなぁ。ぶっちゃけさっきの言葉も本音6割なんだよねぇ。シスコン?ロリコン?そうだよ(便乗)


「………ディアンってホントすげぇよ」


「そうだね。僕はもう慣れちゃった」


「順応早いなトゥーラ。俺はまだ無理そう。この駄々甘空間」


「何の話だ」


項垂れるアレンと何ともなさそうなトゥーラが話しているので、混ざろうとするも「「何でもない(よ)」」と答えれた。そう言われると気になる


突き詰めようとしたけど、料理が来たのでここで一旦終わりだな


俺達は料理を平らげて、少し話をして帰った。明日は早いしな


俺とマーリナとアレンは寮に。トゥーラは実家らしい


店の前でトゥーラと別れて、俺達は話しながら寮へと向かった


あ、謎肉チャーシュー麺は普通に美味かった。肉と汁が絶妙なバランスで成り立ってるような味ではあったけど

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