6「だれわた」合流
12月31日 14時
優樹菜の部屋
瑞樹「ゆっきー大丈夫!?」
優樹菜「あ、瑞樹ちゃん廣山さん。来てくれたんだ、良かった~」
宇美「で、カナは?」
優樹菜「あー、えっと、それがなんか……あそこにいるんだけど……」
瑞樹「……」
宇美「見なかったことにしよ」
優樹菜「た、助けてあげて!?」
瑞樹「だ、だってなんかもうあたしたちじゃ無理だと思うし」
優樹菜「そ、そうかもしれないけど」
宇美「ちょっと吐き気してきた……あたし帰る」
優樹菜「待って! 帰らないで廣山さん!」
宇美「あたし、ちょっと無理」
瑞樹「ごめんねゆっきー、力になれなくて」
優樹菜「いいよ気にしないで……じゃなくて、力になって! お願い!」
瑞樹「え、だってあの状態の尾川からどうやって桧原を救出するつもりなの?」
優樹菜「それを一緒に考えてよ~」
宇美「っていうか、尾川はあんたが言うことは聞いてくれるでしょ? あたしらが行ったって無駄なだけ」
瑞樹「そーそー。尾川ならゆっきーの言うこと聞いてくれるって」
優樹菜「む、無理だよ! やだやだ!」
宇美「とか言っている間にカナ瀕死だけど」
奏音「割とマジで助けて……」
隆夜「助けてってなんだよ、カナ」
奏音「助けてってなるよ! さっきからやめろってずっと言ってるだろ!」
隆夜「何を」
奏音「こしょばすのやめろって言ってんの!」
隆夜「カナ面白いからやだ」
奏音「やだじゃねーよ! 離せ!」
宇美「しかし非力なカナは尾川に抵抗できないのでした」
奏音「ちょっと! 廣山何言ってんのひどいんだけど!」
優樹菜「えーと、ごめんね……?」
瑞樹「なんでゆっきーが謝るの?」
優樹菜「なんとなく、助けられなくてごめんねみたいな」
瑞樹「まあ、助けられなくても仕方ないよ。尾川だし。桧原が非力だから悪いんだし」
優樹菜「瑞樹ちゃん……」
15時の回に続く。