11「勇者くん」&「ネガティブちゃん」微妙な距離感
12月31日 19時
美琴の部屋
美琴「ネガティブちゃん、どうしよう」
ネガティブちゃん「えっ、私に聞くんですか? どうしようってうろたえるのは私の役目なんですけど……?」
美琴「そういうのいいから、ほんとに聞いて。私の部屋に男子がいる」
ネガティブちゃん「えっ」
勇者くん「……」
美紗「……(スーパー気まずいの表情)」
美琴「これ絶対人選間違えてるよね」
ネガティブちゃん「間違えてますね」
勇者くん「え、待って女子ばっか」
美紗「(しかもクラスメイト)」
美琴「どうすればいいんだろう」
ネガティブちゃん「去年なら率先して話を振ってくれた美紗さんが全然話さないです……」
美琴「まさかこの、誰だ、男子が美紗ちゃんのクラスメイトだなんて」
美紗「こそこそ話してるつもりなのかもしれませんけど聞こえてますよ……」
ネガティブちゃん「っていうか美紗さんと美琴さんの文字が被ってて読みにくいですね……」
勇者くん「どうでもいいんだけど俺いる必要あるの……」
美紗「なんでこのメンバーだったんだろう……」
美琴「誰かと合流しない?」
ネガティブちゃん「え、人が増えるんですか……迷惑かけそうだから嫌なんですが……」
美琴「大丈夫だって」
美紗「えーと、じゃあ男子がいる『だれわた』の人たちと合流しますか」
美琴「よしっ、じゃあ移動しよう!」
ネガティブちゃん「嫌だ人怖い」
美琴「だいぶネガティブちゃんもキャラ変わってるよね、それネガティブじゃなくてただのコミュ障だよね?」
美紗「行きましょうか」
勇者くん「待ってまだ尺が余ってるんだけど」
美琴「え、尺とかあるんだ」
ネガティブちゃん「去年も聞いたじゃないですか」
美琴「え、そんなこと言われたっけ?」
ネガティブちゃん「あー、美琴さん話全然聞かずに寝てましたもんね」
美琴「そうだっけ!?」
美紗「寝てましたよ」
ネガティブちゃん「寝てましたね」
美琴「え、ごめんね美紗ちゃん」
美紗「謝りが軽いです……私はいつも重労働なのに、美琴さんひどいです……」
ネガティブちゃん「と、とりあえず移動しましょうか」
美琴「尺大丈夫?」
勇者くん「俺に聞くなし」
20時の回に続く。