Loa (Leads on away) 番外編 黒田優輝の日常
「ああー・・・。マジで暇。」
ス○ホのゲームも家庭用ゲームももう飽きたわ。
そうだ、こういう時は美少女と遊ぶのがいい。
しおりと遊びたい。
俺は、自分の欲求のままに電話をかけた。
ぷるるるるるるる、ぷるるる
「もしもし?」
ちょっとキレた感じででるしおり。
俺は、ついテンション高まってしまった。
「おいしおり。俺と一緒に遊ぼうぜそして」
ぷつん・・・
切られた・・・
「ちくしょー!!!何で切るんだよ?この俺に誘われてんだぞ?ああ!!?」
「しおりどうした?」
「なんか不審者から電話きたから切った」
「マジかよ・・。物騒だな」
「くそ。もう一度電話だ」
{お客様の都合により、通話できません}
着拒だと・・・
この俺が・・・
もういい。
仕方ない。
龍翔に電話しよう。
それで、あいつに誘ってもらえば、あいつがいることは残念だが、遊べる。
さすが俺、あの時佐藤に負けたのがまぐれだと思えるほど頭がいい。
「IQ200の天才とはこの俺の事を言うんだ!!」
一人で俺は発狂していた。
そして荒い鼻息を立てながら電話する。
ガチャッ
「もしもし?www」
俺は半ギレボイスで言ってやった。
龍翔は、ドン引きした感じで言った。
「お前鼻息荒い。後声でかい・・・」
「なんだ?こんちくしょーが!!お前妹にどういう教育してんだよ!?」
俺は、イライラしてるので憂さ晴らしに絡んでやった。
龍翔は冷静な感じで、
「お前かよ不審者って・・・」
俺は驚愕する。
「誰が不審者だ!!どっからどう見たってイケてる天才高校生だろーが!!」
「そう思ってるのは、お前だけ。世界は常にお前を見捨ててるよきっと。」
「お前は、なんで俺のときばかりそう毒吐くんだよ」
「妹はあまりにも優秀すぎるし、他のやつらもお前ほど馬鹿じゃないから毒吐く機会ないんだよ」
このくそったれがwwww
何だこの仕打ち・・・・
しかも世界が俺を捨ててるだとwwww
もうこうなったらあいつに恥じかかせてやる。
「おい、龍翔。」
「なんだ?」
「お前シュビートで俺と勝負しろ」
俺は絶対勝てると確信があった。
何せ、毎日7回はかかさずゲーセンでやり、家でもス○ホ版をとにかくやりこんだ。
まだまだ未熟者だがあいつには負けんだろう。
龍翔は特に嫌がる様子もなく
「いいぜ」
ふっ・・・
かかったな。
俺は、有頂天になって言った。
「ファンタジーに11時に来い。そして今日が貴様の命日だwwwww」
プー・・・プー・・・
切られた・・・
妹だけでなくお前もかお前もなのかwwwww
俺、今超かっこ悪いどころかギャグじゃねえか・・・
「シュビートで俺の華麗な指捌きとエクセレントなタイミングで、あいつを奈落のそこに突き落とす。」
ファンタジーに俺は、ハイテンションのまま行くと・・・
「おう優輝」
ゲームセンターの前に、龍翔となんとしおりまでいた。
俺はついつい小さくガッツポーズしてしまった。
やっぱり神は、俺を見捨ててなどいなかった。
俺生きててよかった~・・
俺は、龍翔を指差して言った。
「この天才シュビラー優輝のじつryー」
「行きましょ龍翔」
「そうだな」
・・・・・・
こいつらwwwww
俺を怒らせたこと後悔させてくれるわ
俺と龍翔は並んでシュビートの台にならんだ。
そこから少し離れたことろにしおりがいる。
「龍翔負けないでよ。こんな馬鹿に」
馬鹿だと?
龍翔はしおりに手を振って言った。
「まあ勝てると思うよ。ゲームは、結構やりこんだし」
なめやがってwwww
こいつら兄妹に地獄を教えてやる。
グフフフフフ・・・
「なあ何の曲やるんだ?」
龍翔が聞いてきた。
俺は少し考える。
まず最初は、序の口レベルで行くか。
「ドストワン号哭EXT行こうぜ」
「おk」
まあこの俺にかかればこんなのEXC確定だろ。
俺たちのほかに2人乱入してきた。
曲が始まる。
俺は光るボタンを華麗な手さばきと、リズムで次々コンボを決めていく。
どうだどうだ。
これが俺の実力。
どんな譜面もピアニストのように華麗に攻略できる。
しかも今日は、今までにない絶好調。
これは勝ったな。
曲が終わり、スコアを見てみると・・・
857899
「まあ上出来か」
最終スコアは、952900
順位を見てみると・・・
「3位だと・・・・」
そんな馬鹿な・・・
隣を見ようとしたとき・・・
{エクセレーント}
ユビートの台から聞こえてきた。
「おっしゃエクセだぜ」
龍翔はガッツポーズしていた。
「お前どうだった?」
「ふん。調子が悪くて3位だ。ははは・・・」
「そうか。」
つまらなそうにいいやがっったぞこのヤロー・・・
「龍翔勝った?」
「勝ったよ」
「この調子で行きなさいよ」
「ああ」
龍翔は、しおりが前に突き出した右の拳に自分の右の拳にぶつけていった。
「お前の受けた屈辱は俺が返してやる。」
龍翔・・・
調子乗りやがって。
「たまにはかっこいいとこあるわね」
さすがにそこまで仲良くされると気に食わん
「おい次の曲は、回る回るEXTだ。こんちくしょーが!!」
俺のジェラシーは、滝のように溢れ出す。
こいつら兄妹を地獄どころか、跡形もなくこの地球のゴミにしてくれるわwww
「わかったよ」
「よし。」
乱入者がまた2人きた。
今度こそ一位とってやんぜ。
さっきのは、まぐれだ。
まぐれなんだ・・・
この俺が負けることなど・・・
「あっ・・・」
タッチミス・・・
コンボが・・・
やばい
あせってミスを連発。
やばいやばい
これじゃ死ぬ・・・・
俺は、もう力尽きていた。
曲が終わったときのスコア・・・
785000・・・
最終スコアは、885000
順位を見てみると・・・
「2位か・・・」
でもとなりの龍翔は、774000だった。
最終スコアは、868650。
つまり俺は勝ったんだ。
「どうだ龍翔。俺の勝ちだ」
俺が優越感に浸ってそういうと・・・
「まあ後一回チャンスあるしな」
なっ・・・
全く悔しくなさそうな顔で、そう返され、俺の怒りは、癒されることはなかった。
しかも!!
「龍翔、少なくとも私の兄なんだから勝ちなさいよ。」
「大丈夫。必ず勝って、久々に兄の勇姿みせるって」
くぅ~のおおおおおおおお!!!!
「おい最後の曲は、I'm sorry EXTだ。」
「マジかよ・・・」
フフ・・・
さすがにお前レベルじゃできないだろ・・・
でも龍翔は、頭を少しかきむしった後、
「やってやる。」
「ふん、お前はここで地獄に落とす」
乱入者がいなかったので、俺と龍翔だけの対決負けられない・・・
俺は、この曲を何度もやり続けた。
あまりいいスコアを出したことはないがあいつには、負けないはずだ・・・
俺の全てをかけてでもあいつを倒す・・
「はぁー・・・。はあー・・・」
もう疲れた・・・
曲が終わり、安心感とともに疲れが出てきて、なぜか息切れしていた。
スコアは748000。
最終スコアは、836000・・・
龍翔の奴のスコアは、759000・・・
最終スコアは、862000・・・
「俺の負けか・・・」
俺はがっくりとうなだれた。
すると龍翔はこっちに近づいてきて、手をだしてきた。
「何の真似だよ?」
「握手しようぜ」
「は?」
龍翔は、笑みを浮かべて言った。
「お前と結構接戦だったから、すごい楽しかった。ありがとう。」
俺は、大きなため息をついた。
まあ、よくよく考えて見れば、夢中になってやってたな・・・
俺は、龍翔の手を握っていった。
「次は、この俺が勝つ」
「またやろうぜ」
俺は、帰り道思った。
俺っていつも挑んで負けてね?
「まあたまたまだろう・・」
よくわからないもやもやを抱えながら俺は、家に帰るのだった。