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強敵

3月6日 2度目の投稿です。

予選のルール説明が1度目の投稿ですので、その話から読んでください。

勝ち残り戦において重要なのは自分と同等、それ以上の実力を持つ者との戦闘を避けることだろう。消耗してしまったことで次の相手に負けてしまうという事を避ける為だ。

だから普通は身を隠しつつ相手の隙を伺い、攻撃を仕掛けるということが重要になってくる。その事は選手も観客も良く分かっていた。

だから、年端もいかない1人の少年が市街のど真ん中の広場で一切身を隠す素振りも見せずに仁王立ちしている姿に目を疑わずにはいられなかった。

そんな少年の目の前に1人の男が姿を現した。


「おう小僧。お前は俺を見て逃げないのか?」

「逃げる理由が無いんだが」

「ガハハハハ、そりゃそうだ。いやー始まってから今まで出会った奴らは、俺の姿を見るなり碌に戦いもせず逃げる奴ばっかりだったからちょっとうんざりしていたんだ。やっと骨のある奴と会うことができた」

「おいおい過大評価し過ぎじゃねぇのか?俺はそこまで強くねぇぞ」

「はっぬかせ。上手く隠蔽してる様だが、お前の体に秘めている膨大な魔力を察知出来ないほど俺は衰えていないぞ」

「へぇ、よく気付いたな。大会が始まってから戦った奴らは今まで誰も気づかなかったんだけどな」

「アルバートの爺さんも魔力の隠蔽が得意だからな。初めて戦ったときはそりゃ痛い目にあったよ」

「じゃあアルバートの爺さんに感謝しなきゃいけないな。初めて今大会で見た目で侮らない奴と戦う事が出来る」

「全力でいくぞ」

「当たり前だ」


武神は腰に下げてある剣を抜き放ち、一瞬で距離を0にして俺の懐に侵入する。そして、そのまま流れるように俺を左下から切り上げる。武神が剣を使ってくることは意外だったが、俺はそれ程動揺せずに防御する。

だが、その行動は間違いだった。

剣と剣が触れ合った瞬間、武神は剣を手放し抜手で俺の左胸を突く。

剣を手放すという行動に戸惑いを隠せず一瞬硬直してしまった俺には抜手を回避することが出来なかった。


「しまっ……うっ」

俺の左胸に武神の一撃が突き刺さり肺から空気が吐き出された。また、衝撃により空中に吹き飛ばされてしまった。

その隙を逃すまいとさらなる追い討ちをかけようと迫ってくる武神を無視することが出来ず、痛みを我慢し空中で何とか体を捻ってその攻撃を回避する。

たが、無理な体勢で避けた事により受け身をとることができない。俺は風魔法で落下スピードを緩めようとしたのだが………


なっ魔術が使えない!?


「がはっ………」


俺はそのまま地面に叩きつけられる。

その衝撃は先に着いてしまった左手一本にかかってしまい身体強化をしていなかった俺の左腕は呆気なく折れてしまった。


「な、何をした」


左腕を抑えながら立ち上がる俺を武神は襲ってこない。強者の余裕で倒れている相手にはトドメをさす気は無いってことか。


回復魔法を使おうとするが、魔力の流れがいつもと比べてとても不安定でコントロールすることが出来ずに魔術を発動させる事が出来ない。


「教える義理はねぇな」

「それはそうか。じゃあお前をぶっ倒して聞く」

時間稼ぎすら許されなかった俺は、小さく舌打ちをして武神に一撃を加える為に地を蹴った。

3度目の投稿ありそうです。

勢いで書いていきます。


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