シェミール
私は彼が去ってから父のもとで剣の修行していた。
辛くて、しんどくて、苦しくて...
何でこんなことをしているんだろう。やめたい。もうやりたくない。
そう何度も考えたことだろうか。
私はそれでも辞めなかった。
それは修行を始めてから1年がたった時に届いた1通の手紙が原因だった。
手紙には詳しく書いていなかった。
ただ一言。
彼が行方不明になった。
しわくちゃで、泣きながら書いたとわかるような文字でそう書いてあった。
私はすぐに彼を助けに行こうとしたが、父に止められてしまった。
今の実力では死ぬだけだ。行っても意味がないと。
正論だった。確かに今の私が言っても意味がない邪魔になるだけだ。私は自分の無力さに打ちひしがれながら拳を握った。その手からは涙のように一筋の血が流れていた。
それから2年、私は父から龍神流の上級を名乗ることを許された。
そして私は旅に出た。
父に無断で、自分の名前も捨てて。
ねえ、あなたは今どこに居るの?
私はもうあなたの声、香り、笑顔...全部思い出せないようになっちゃった。
私は旅に出てから1年、色んな経験をして大人になったよ。
あなたと以外は恋愛はしてないけどね。
あなたは生きてるよね。信じてるよ。
彼女は人界の北西に位置する最大の学園。シルキア学園にトップの成績で入学することになる。
彼女の名前はシェミール。
長い黒髪を持つ美少女である。
謎の美少女が出ていましたね。一体誰なんでしょうか。
彼女が次にでてくるのはまだ先になります。
コメント、リクエストよろしくお願いします。




