交渉
まあ多少の計画のズレがあったけど大丈夫。うん、大丈夫大丈夫。王の間でこっちを睨んでくる王と大臣とかいるけど気のせい。
……ってそんな訳無いよな。こうなったら開きなおるしかないか。
「王様、成り行きでこういう事になったけど別にいいよな?」
「冒険者風情がっ! 王の御前であるぞ!身の程をわきまえろ!!」
「えっと、あんたは確かギルドに王様と一緒にいた…………ポチ!」
「ガイルだ!」
「ガイル、話が進まないから黙っておれ」
「しかし」
「そうそう。 ポチは黙って話を聞いていればいいんだよ」
「ガ・イ・ルだ!!」
「まあそれは置いといて、報酬を貰おうか」
俺はポチを無視して話を進める。
「富か?地位か?それとも女か?」
「そんなくだらないものは要らない。 というか地位とか貰っても邪魔なだけだし」
「では何を?」
「王国の書庫の閲覧許可。 冒険者カードの再発行。 旅の扉の使用許可」
「何をバカな事を! 」
「…………」
王様もポチが喚いているのに怒らない。王様としても禁書を読まれたり、冒険者カードの再発行などはそう簡単に許せないのだろうか?
あのジジイは簡単に許可してくれたんだけどなぁ
「で、俺の申し出を拒否すると?」
「そ、そうだ」
「では仕方がないよな。 魔神(3割)と渡り合った実力を直接見せてあげましょう。 多分この王国は地図から消えると思うけどしょうがないよね」
「わかった、わかったわい。条件を飲む。 じゃからやめてくれんか?」
「王様!」
「ガイル! お主がこの王国の事を考えてくれているのはわかっておる。 じゃが、これは報酬じゃ。 現にこの英雄殿はそれに見合うだけの働きを見せてくれた。 無下にはできん」
「王様……」
ん?何これ。もしかして俺、悪者扱い?
この次は学園編を書きたかったのですが、ヒロインが欲しいんですよね………
と言うわけで、学園編は後回しにしてヒロインを作る為に旅をさせたいと思います。
どんな系のヒロインにするのかは迷っていますが、頑張って書いていきたいです。
あ、迷惑女はヒロインとして含んでいないつもりです。
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