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番外編 お正月スペシャル

本日の投稿です。

クリスマスが無かったこの世界。当然正月という文化も無いと思っていのだが……



「おい、ルイス起きろ」


「う…ううん。父様?」


起き上がり辺りを見渡すとまだ日も昇っていない。何故起こされたのかわからない。


「父様何故起こされたのですか?」


「初日の出を見に行くぞ」


「あ、はい」


そう言って父様は部屋を出て行った。


……この世界にも初日の出ってあったんだなと考えながら1度だけ行った記憶を頼りに準備をする。


(しかし、何が必要かぐらい言ってくれたっていいじゃないか。子供に頃に行ってなかったら何を準備していいのかわからないじゃないか)


心の中で文句を言いながら外へ行くと、飛びついてくる人影が見え、直後に両腕に衝撃を感じる。


「ラミア⁉︎ルー⁉︎一体どうしたんだ」


「お兄ちゃんは私と一緒に行くの」


「いえ、ルイは私と一緒に行くんです」


「わ、わたしもいますわ」


そう言ってアメリアさんまで飛びついてくる。


「ってアメリア様⁉︎こんなところにいていいのですか?」


「お父様から許可は貰いました」


(………王様よそれでいいのか?)


俺は目線で父様や母様に助けてとアイコンタクトを送るが、目を逸らされる。


(ちょっと……なんで助けてくれないんですか)


(すまん。俺には無理だ。諦めろ)


「ちょっと、お兄ちゃん!何よそ見してるの!早く行くよ」


ラミアにぐいっと引っ張られる。


「ルイは勿論私と一緒に行くよね?」


ルーはラミアに対抗して反対側に引っ張る。


「ルイス様……」

アメリア様は上目遣いで俺を見つめてくる。


「勘弁してくれよ……」


俺は途方にくれ、目の前で起こる女の争いに抗う事を止めるのだった。




「ねぇ、お兄ちゃん。こんなの初めて見たよ!」


「あの雪景色も綺麗だったけど、この日の出も綺麗……」


「ルイス様のお陰で外に出る事が出来て、この様な素晴らしい光景を眺める事が出来ました。ありがとうございます」


そう言いながらも3人は睨み合いを止めない。

もしかしたら天ちゃんよりも怖いかも……いや、確実にこっちの方が怖い。


俺は途方にくれ、普段は決して頼る事のないあの創造神にまで祈り俺の平和を願うのだった。



〜創造神〜


「ごめんね〜流石に僕の力でも解決出来ないよ」と苦笑いして匙を投げていた。


あけましておめでとうございます。


昨年の10月に書き始めたのですが、皆さんに支えられて無事ここまで書くことが出来ました。


本当にありがとうございます。


頑張って面白い作品を書いていこうと思うので、今年もよろしくお願いします。

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