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レイラの行動

更新が遅れた上に短くてすみません。

とりあえず次の話で洞窟のくだりは終わらせたいと思っています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私は出来る限りラミアに負担をかけないようにスピードを調節しながら可能な限り早く王宮に戻った。


「あっ、お疲れさ『退け』ま」

兵士を押し退けて城内に入り、駆け足で王の間へと向かい扉を開けた。


「おお、戻ったか。それで青空の花は……ルイスはどうした」

「すいません急いでるのでラミアに聞いてください」

そう言ってレイラは踵を返し王の間から去っていく。


普段とても礼儀正しく、忠義を忘れないレイラらしからぬ行動に王様達も驚いていたが、すぐに平静を取り直しラミアに向き直った。


「何があったのか教えてくれるか?」

「…………コク」

ラミアは涙目になりながらも自分が今できることを果たそうと頷いた。


「くそっ、もう時間がない」

並みの冒険者が天龍と戦闘をしたら一分と保たない。ルイスは並みの冒険者より遥かに強いが、いくらルイスといえども天龍を相手にしてそれほど時間が稼げるわけがない。

せいぜい五分、長くても十分だろう。

(頼む、間に合ってくれ)

そう祈りながら全速力でとばし、洞窟に辿り着く。


ルイスと別れてからだいたい五、六分すぎた。もう間に合わないかもしれない。


(いや、何を弱気になっているんだ。ルイスは必ず生きている、信じろ)

不安を薙ぎはらうように自分を励ましつつ全速力で洞窟を踏破していく。


普段のレイラなら潜んでいる魔物の気配にきづいただろう。

だが、今のレイラは自分でもかなわない相手である天龍とルイスが戦っているという状況に非常に焦っており、周りが全く見えていなかった。

そんなレイラに死角から鋭い一撃が襲った。


「くっ………」

レイラは咄嗟に剣を抜き、防御しようとするが、体勢が悪くはじき飛ばされてしまった。


受け身をとり、勢いを殺して素早く立ち上がり敵を確認する。


「くそっ、こんな時に」

敵は三体。

アンテッドナイト一体に、すでに自分をコピーしたミラーネが二体だ。

(早く、早くルイスの元に)


ラミアはフェイントなどを行わず、スピード任に上段から剣を振り下ろすが、ミラーネAに受け止められ、ガラ空きになった腹にアンテッドナイトとミラーネBの一撃が叩き込まれた。


「うっ」

当たる直前に何とかバックステップをするが、完全に躱しきれず腹に二本の傷跡が残った。

だがレイラは焦らず、逆に冷静になり目を瞑り、レイラは目にも留まらぬ速さで剣を三回・・振った。


「天神流 二の太刀 鉤爪」

レイラがそう言って剣を仕舞うと、レイラのすぐそばまで移動していた三体とも、首と胴が真っ二つに切断され、死亡した。


レイラはそれに目もくれず走り出し、ついに六階へと辿り着いた。


(ルイスは?)

レイラが例の部屋の扉を覗こうとしたまさにその瞬間、天龍による風のブレスによる凄まじい破壊音がした。


(……っ、一体何が)

すぐさま確認しようとしたが砂煙が邪魔で確認出来ない。


次第に砂煙がはれ、レイラが目にしたのは天龍と、頬から血を流し惚けているルイスの姿だった。


それを確認したレイラは我を忘れ、剣を抜き放ち天龍へと斬りかかっていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次の更新は出来れば明後日、遅くても水曜日には更新したいと思っています。




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