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天空神

「我が国の兵士達が無礼を働いてしまったようですね。すみません。」

「初めはイラっとしましたが、今は気にしてませんよ」

「そう言ってもらえるとありがたいです。手紙を読ませて貰いましたが、本当にゼロを倒すつもりなのですか?」

「はい。両親の敵討ちをすると誓いましたから」

「そうですか。……ゼロの居場所は私も知りません。ですが、もう一つの目的の方は協力しましょう。と言いたいところなんですが、すいませんがそれも協力出来そうにないのです。」

「何か悩み事を抱えているんですね。それも国に関わる重大なことを」


え?なんで知ってるの?という感じの顔で見てくる。

なあに簡単なことさ。俺は可愛い女の子の心を読めるという特殊能力があるからな。


……嘘です。調子に乗りました。ごめんなさい。


「場の空気とあの女性の発言からそうじゃ無いかと思ったんですが……」

「女性?ああ、レイランですね」

「レイラン?」

「ええ、さっきあなたをここまで連れて来てくれたのがレイランです。レイランは天神流の滅神級を習得していて、レイナルドの師匠です」

「あの女性が父様の師匠。どうりで勝てる気がしなかったわけだ」


アランさんに引き分けたのだって、アランさんは明らか手を抜いていたし、油断もしていたからだ。もう一度やったら負けるだろう。


「ということは、人神流の師匠もいるんですか?」

「ええ、確か深界にいたはずですよ」


深界か。じゃあ次の目的地は深界にするか。


「話を戻しますが、抱えている問題とはなんですか?出来れば話して貰いたいのですが」

「どうしてそこまでして聞きたいのですか?」


天空神は笑いながら聞いてくる。

……確実にわかっているくせに聞いてくるとか試しているのか?


「人助け……と言いたいところなんですけどね。本音は手伝う代わりに修行に付き合って欲しいんです」

「ふふ、正直ですね。わかりました、解決したら手伝うようにしましょう」

「ありがとうございます。では話して貰えますか?」

「どこから話せばいいのでしょうかも」


そう言って天空神はポツリポツリと話し出した。

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