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奴隷?後編

本ッッッッ当申し訳ございませんでした!


中間テストやらなんやらで忙しく、携帯やパソコンに触れない日々が続き更新が遅れてしまいました。


いや、本当にすいません。今後この様な場合はあらかじめ言っておくようにします。


「今迄の無礼を許してやらなくもない」


「ほ、本当ですか?」


「ああ、その代わりレイミアを奴隷にする事を諦めろ。あいつは親友の息子なんだ。奴隷になるとこなんて見たくないからな」



俺は武闘大会で負けたら奴隷になると約束したのだ。その約束をヴェードを使って一方的に破る事なんて出来無い、出来るはずがない。

それをしてしまうとドボン子爵が仕えている国でヴェードが暴君と呼ばれるようになってしまう、それは駄目だ。

かと言って俺が奴隷になる訳にもいかない。売り言葉に買い言葉で約束してしまったが、俺には敵討ちという目的がある。

それをこの程度の事で諦める訳にはいかないのだ。

なら、残された方法は一つしかない。


「ちょっと待ってください!」


俺は持てる全ての手札を使うつもりで二人の間に飛び出した。










「お、お前は!よくも吾輩を愚弄してくれたな。さあ、早く奴隷になれ!」


「おい、お前ーー」


「王様、此度は私の不手際によりこの様な事態を招いてしまい申し訳ありませんでした。この件に関しては私に任せて貰えませんか?」


「ーーーーー」


ヴェードはこっちを指差しながら口をパクパクさせている。何が言いたいのか分からないが沈黙は肯定って事で話を進めよう。



「ドボン子爵殿、先日の無礼お許しください」


「い、今更謝ったところで許さん!約束は約束だからな!!」


「はい、存じております」


「ならーー」


「すみませんが私の話を聞いて貰えないでしょうか?平民程度がドボン子爵殿の言葉を遮り、話をするなど無礼な事であると承知の上でお願いします。寛大な心を持つドボン子爵でしたら私のような平民の戯言に耳を傾けてくださると信じてのお願いです」


「私は寛大だからな!聞くだけ聞いてやろう」


「ありがとうございます」


深々と頭を下げる。


豚も煽てりゃ木に登るってのはこの事だなぁ。


思惑通りに進んでいる事でにやけそうになるのを表情に出ない様に必死に抑えながら頭を上げて再び口を開く。



「私は幼い頃に両親を殺されました。けれどその事を悲しんでいる暇などありませんでした。私には幼い妹がおり、その子を導いて行かなければいけなかったからです」


「それのーー」


「私は妹を護るために、敵討ちをする為に血反吐を吐く様な訓練をして強くなりました。ですが、そいつには一人では届かない。一人ではいつか限界がくると思い始めていたところに現れたのがドボン子爵殿の奴隷です」


「だからーー」


中々本題に入らない俺に対してイラついているドボンの言葉を三たび遮り、俺は続きを話す。


「私は彼女の実力を同等だと判断しました。彼女が欲しい、彼女なら私の足を引っ張らず一緒に戦える。そう確信しました」


「いい加減にしろ!さっきから関係の無い話ばかりではないか、そんな事などどうでもいい!!」


「私は敵討ちをしなければいけない!奴隷になっている暇は無いし、その為にはあなたの奴隷が必要だ。だから取り引きしませんか?」


「…………何だと?」


やはり食いついた。


「私を奴隷にするという約束の破棄と彼女を私に譲渡するという条件を飲んでくださればあなたの望む金額を払いましょう」


ドボンがその言葉に大きく目を見開き気持ちの悪いニタァとした笑顔を浮かべた。


いや、マジで気持ち悪いからこっち見ないで。


「そうだなぁ……金貨100、いや1000枚貰おうか」


「なっ⁉︎金貨1000枚とかふざけてるのか、国家予算に匹敵するぞ!」


今まで黙認してくれていたヴェードが抗議の声を上げる。

日本円にして100億円か。王様であり、国民から徴収したお金がどれ程大切かわかっているヴェードだから許せなくて口を挟んでしまったんだろうな。

やっぱりヴェードは優しいな。


「どうした?払えんのか?ん?」


それに加えてこいつは屑だな。払えないとわかってこんな値段にするとか本当の屑だ。


…………こいつ相手なら自重しなくてもいいよな



「払うよ」


「なっ⁉︎」


「は?」


驚くヴェードと屑貴族様を敢えてスルーしてポケットから100枚単位で纏められた金貨の袋を屑貴族様向けて放り投げる。


「一束、二束、三束、四束───」


「ちょっ……おい……やめ……」


「九束、十束、十一束、十二束──」


じゃらじゃらと音を立てながらドボン子爵の顔面目掛けて降り注ぐ金貨の束。重い金貨が積み重なり苦しくなってきたのか、徐々に声が小さくなっていく。


「も……や………………」


「十九束、二十束っと。これぐらいにしとくか」


ピクピクしている屑貴族様を見て満足した俺が振り向くと、ヴェードが顔を引きつらせていた。


あ、やっぱりやり過ぎた?

お金の価値は5種類に分けられています。


白金貨 1000000000円 ──10億円

金貨 10000000円──1000万円

銀貨 100000円 ──10万円

銅貨 1000円

鉄貨 10円

賤貨 1円


ルイスの所持金はだいたい

白金貨 6千枚 金貨 2万枚 銀貨 8万枚

ぐらいです。

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