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裏技発見‼︎

ミリアは考えていた。本当に一年後でいいのだろうか?と……

今日の朝、私は庭で魔術を練習するルイを見ていた。ルイは初級攻撃魔法を完璧に使いこなしていた。

魔術は大きさを大きくするにつれて威力が上がり、魔力の消費も上がる。が、小さくしても魔力の消費は上がる。

詳しくはわかっていないらしいが、私の経験から大体の検討はついている。


魔力を使い威力を上げ、大きくすると避けられる可能性は上がる、また、避けられた時の隙がおおきくなる。だが、小さく、そして速く動かすことが出来れば当てることは容易になる。また、小回りを利かし、繊細にコントロールをすることにより更に命中率を上げることが出来る。

簡単そうに聞こえるかもしれないが、小さくした魔術を繊細にコントロールすることは容易ではない。


例えるとするならば、石を人混みの中にいる国王以外に当てることなく命中させるぐらい難しいだろう。

上手く例えれなかったけどまあこんな感じでしょう。


初級とはいえ、ルイはそれをやってのけた。

魔力量でも才能でも私より上かもしれない。

修行の開始時期を後でレイと相談することにしよう。


夕方にレイが帰って来て沼での出来事を聞いて、私たちはルイの修行開始時期を一ヶ月後に決めたのだった。



夕食前の少しの間に、レイと泳ぐ練習をしていた時に思いついたことを試してみることにする。

俺は右手で火の魔法を、左手で水の魔法を発動させる。だが、本当に水や火を発生させているわけではない。


俺は両手を合わせた。

風が発生する。

「……出来た」


火の魔法と水の魔法により、温度が変化した暖かい空気と冷たい空気の急激な温度差により、風が発生する。

その現象を魔法では出来るかわからなかった。だが、今回の検証の結果で魔法の原理を理解することが出来た。

何も無いところから魔力を使い、詠唱することでその詠唱にあった魔術を使うことが出来る。

だが、この世界のほとんどの人が気づいていない裏技があるようだ。

まあ「賢帝」である母様は気づいているようだけど……

先ほどもやったように風を理論的に発生させる。これが裏技だ。

つまり、現象が起こる理由さえ知っておけばその現象を起こすことが出来るということだ。それに、先ほどの風魔法を発動させた時に感じたことも試してみたい事も出来た。

まあそれについてはまだいいだろう。


今日は色々なことがあって疲れた……とりあえず一ヶ月は風魔法のコントロールに力を注ぐことにしよう。

明日から忙しくなるが、一年後に修行を受けるためだ……頑張ろう!



追記

魔術は全ての魔法の総称

基本的には魔法と呼ばれている。



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