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第5話 魔導士ウィルスの証言

三人目は、《悪魔の研究室》の魔導士ウィルス。

今回、最も苛立っている人物だ。


その印象から最後に回したのだが――

「この部屋、埃っぽいな」


彼はそう言うと、軽く手をかざした。

「空気浄化魔法だ。普段は毒霧地帯で使うんだが……まあ、こういう場所でも役に立つ」


空気が一瞬で澄む。

「……ありがとうございます」


「礼を言われるほどじゃない。さっさと終わらせてくれ。討伐したパーティーを決めるのが先だ」


ぶっきらぼうだが、話は通じる。


むしろ三人の中で一番まともかもしれない。


「では、お聞きします。クエストを承諾されたのはいつですか?」


「二日前だ。メンバーの一人が誕生日でな、覚えている」


「誕生日……ですか。何かプレゼントとかあげたんですか?」


「杖を贈った。炎魔法が得意な奴でな、それに合わせたものを」


……良い人すぎる。


探偵でなければ、彼を本物と確定させていた。


私は頬を軽く叩き、気を引き締める。


「次の質問です。担当受付嬢は覚えていますか?」


「黄色い髪の女の子だ」


やはり一致する。


「では最後に。どのように討伐を?」


「俺達は魔導士主体のパーティーだ。ドラゴンの属性攻撃に合わせて魔法で対処した」


「提出されたツノですが……非常に綺麗な断面でした」


「ああ。それは俺の魔法だ。斬撃魔法が得意でな」


なるほど。

筋は通っている。


「ありがとうございます。取り調べは終わりです!」


私は彼との取り調べを終え、一人埃まみれの部屋に残る。



さて、どうしたものか。


……全員、証言が一致している。


記録とも矛盾しない。


私は改めて、三人から回収したカブトドラゴンのツノを見る。


黄金色に輝く巨大なツノ。

どれも綺麗な断面。

全く同じに見えるツノが三本。

どれも“本物”に見える。


…ん?


あぁ。なるほど…そういうことか。

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