囚われの視線
第18話では、サラの傍に新たに3人のボディガード――
蒼真、蓮、隼人が登場しました。
彼らの視線や仕草は護衛の枠を超え、
サラの心を大きく揺さぶることに。
そして第19話。
玲司の独占欲と嫉妬が、ついに爆発を始めます。
守護と誘惑、愛と支配の狭間で揺れるサラの運命を、
ぜひお楽しみください
――夜。
静まり返った部屋で、私はひとり息を整えていた。
けれど耳の奥には、昼間の余韻が残っている。
蒼真の鋭い視線。
蓮の優しい囁き。
隼人の不器用な手の温もり。
どれも護衛としての行動のはずなのに……
私の心臓は、まだ早鐘を打っていた。
(……どうして……あんなに胸が熱くなるの……?)
そんな私の背後から、ふいに冷たい熱を帯びた気配が迫る。
「……考えすぎだな」
振り返る間もなく、強い腕に抱きしめられた。
玲司だった。
「昼間からずっと……視線を意識していたな」
耳元で低く囁かれ、私は息をのむ。
「俺が見ている前で……あいつらに頬を赤らめるとは」
言葉は鋭く、まるで叱責のように刺さった。
けれど抱きしめる腕は、離すどころかさらに強く、
私を縛めていく。
「……玲司……違うの、私は……」
必死に言い訳を探す私を遮るように、彼が囁く。
「言い訳はいらない。
俺は……お前が俺のものだと、今すぐに証明したい」
その声音に、嫉妬と独占欲が混ざっていた。
苦しいほど強く抱きしめられながら、私の心は震える。
守られているのか。
支配されているのか。
わからない。
ただ――玲司の熱が、私を溺れさせていく。
(……この人の中で、私はどこまで許されるの……?)
夜の静寂の中、彼の嫉妬が私の鼓動を狂わせていった。
第19話「囚われの視線」では、
玲司の嫉妬と独占欲が強烈に描かれました。
護衛たちの甘い仕草に揺れるサラ、
そしてそれを見逃さない玲司――。
次回、第20話はいよいよ一区切り。
玲司の過去と京司の影、そして3人のボディガードの存在が、
サラをどこへ導くのか。
どうぞご期待ください。
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