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告白

朝、学校に向かって登校していると、わたしの友達の逢川由依が、明宏と桐谷光子が付き合っていると言ってきた。


わたしは、ショックと胸騒ぎで学校を休みたくなった。桐谷光子は、容姿端麗で才色兼備だった。しかし、悪い噂が絶えないのもあった。男漁りには手段を選ばないらしい。明宏は、純粋に好きになったのか?ただの噂なのか?脅されているのか気になった。


「桐谷光子?誰?」


と塾の帰り道でわたしが明宏に聞くとそんな返事が返って来た。そっかあ〜ただの噂だったんだ〜と胸を撫で下ろした。


しかし、次の日から小さな異変がわたしに起きた。

昇降口から下駄箱に向かって歩いて上履きの中を見ると画びょうが刺さっていた。


由依が、偶然、登校して来てわたしの上履きを見て


「どうしたの?その上履き?」


と心配そうに聞いてきた。


わたしは、冷や汗が出たが


「ただのイタズラだよ。」


と答えた。


しかし、それだけでは済まなかった。


お昼ご飯を食べようとお弁当を開けるとそこには大量のミミズの死骸が入っていた。


思わず声をわたしは上げて弁当を教室の床に投げた。


明宏が、心配そうに弁当箱を拾うと今まで見たこともない明宏の嫌悪に似た顔があった。


「今井さん。先生に相談しよう。」


と明宏は深刻そうな顔をして言ってきた。


「いや、良いよ。ただのイタズラだよ。」


とわたしは明宏から弁当箱を取り上げでゴミ箱に捨てた。


その日塾、の帰り道、わたしは初めて明宏と帰らなかった。


そうすると、イタズラは無くなった。


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