表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

迷路

わたしは、樹海の森に入ってスマホの電気で明宏を探していた。不思議と怖さは無く静かな雰囲気だった。途中、白いビニールひものような物が木々にピンっと張ってあった。明宏が付けたのかもしれないと思いたどると小さな洞窟があった。ライトで照らして見ると


「眩しい!」


とだみ声がした。


「すみません。人を探しててて。」


とわたしが言うといやと声が返って来た。


「もしかして明宏の友達かい?」


「そうです。」


わたしは、嬉しくて答えた。


「明宏なら天使の道に向かったよ。」


「天使の道?」


「そう、白いロープがあるだろ?」


とだみ声は暗闇から指差した。


確かに白いロープがさらに奥まで続いてる。


「そのロープを辿って行けば明宏はいる。」


「ありがとうございます。」


とわたしは言って暗闇でも見える白いロープに触れながら足を進めた。ロープは、奥まで続いていて先が見えない。明宏生きてて。そう願いながらわたしはロープを手繰り寄せた。ロープが途切れた。でも、近くは真っ暗で何も見えない。


「明宏!」


とわたしは叫んだ。


次の瞬間、森が息するように光った。そして花畑が広がった。


明宏が花畑の中心で眠るように倒れていた。


「明宏!明宏!」


と近づいて痩せ細った明宏を抱きしめた。


「い、今井さん?」


「そうだよ!わたしだよ!」


「何で?ここに?」


「明宏と最初で最後のセックスをしに来た。」


とわたしは言って明宏にキスした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ