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わたしは、ニュースを見て明宏が行きそうな場所を自転車に乗って探した。図書館、塾、中学校。何処にも明宏は居なかった。そんな時に光子が男と楽しそうに話してる姿を見つけた。


「光子!明宏はどこ?」


わたしの強気な態度に光子は一瞬怯んだがすぐに


「知らないあんなつまらない男〜。」


と言った。


「明宏を追い詰めたのは、あなたでしょう?」


「居場所知ってるけど。」


「わたしには教えないって訳?」


とわたしが言うと光子は地面を指差し


「土下座したら教えてあげる」


と言ってきた。


わたしは、明宏の為なら意地も羞恥も無いと思い光子の前で土下座した。


光子は、わたしの手のひらを踏み付けて痛ぶった。

明宏!


「知らないわよ。あいつが勝手に消えただけ。」


光子は、笑って通り過ぎた。


わたしは、カバンから包丁を取り出して光子の背中に体ごとぶつかった。


光子は、そのまま倒れて一緒にいた男に助けを求めたが男は足早に逃げて行った。


わたしは、光子の背中に刺さっている包丁を掴んで奥まで刺した。


「ねぇ、光子、明宏の痛みが分かる?」


包丁をわたしは何回も光子の背中に突き刺した。


地面は、血の海だった。


わたしは、ふと思い出した。


今井さん、富士の樹海は美しいんだよ。


夏の図書館で、二人で話した。

樹海だ!明宏は樹海に向かったんだとわたしは思い返り血浴びた顔で必死に自転車をこいだ。

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