表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/32

【バトル】もしも大学受験が闘技場で行われたら

 大学受験は戦争だ。


 鍛えあげた己の実力を示し、合格という名の椅子を奪い合う。

 言わば受験生は戦士であり、入試問題は魔物。


 人生をかけたバトルロワイヤル、絶対に負けられないのだ。



『グハハ! 諸君らの力はその程度か!』


「だ、ダメだ! 基本用語集だけじゃ通用しない!」

「そんな……俺のノートじゃ歯が立たな……ヴッ!」


 強大な敵を前に次々と倒れるライバル達。

 彼らの装備した(ぺん)は、不思議なことに弱い受験生ほどキレイだった。


『さぁ、我輩の力に絶望するがいい!』


 そして、今度は私にも怪物が牙を剥く。


 でも甘い。

 お前のような攻撃パターン、()()()()()()()


『グガっ!? な、何だ!』


 私の投擲は怪物を真正面から貫いた。

 その武器を目にし、怪物がぎょっと目を開く。


『空の、青ボールペンだと……! ば、バカな!? 赤ならまだしも、青のボールペンを丸々一本消費し切るなど、できるワケーー』

「誰が一本なんて言ったの?」


 私はペンケースからジャラジャラと取り出す。

 この三年間で積み上げた努力の残骸を。


「赤ペン、青ペン、シャー芯ケース。()()()()使()()()()()()()()?」


 時間が惜しい。

 目の前の雑魚など秒で沈め、次なる難問(モンスター)に目を向ける。


 戦いはまだ始まったばかりだ。

【お題:赤色 テーマ:受験戦争 文字数:500字】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ