【遊戯】間違い探しのタイムループ
「ヒマね」
「なら間違い探しゲームでもするか?」
少年が凛とした態度で提案する。
間違い探し。
隣り合う二つの絵を見比べて差異を探す遊びを少女は思い浮かべた。
「いいけど、せめてヒントとかない?」
「カタカナより漢字の方が少しデカいらしいぞ。例外も多いが」
「どこがヒントなのよそれ」
が、彼女の懸念もよそに少年は続ける。
「間違いは計8個。全部当てるまでループから抜け出せないから」
「……え? 待ってどういう意味?」
「準備はいいな? それじゃ」
少年は立ち上がると、ニヤリと口を歪め、
「 始めようか 」
パチン、と指を鳴らした。
「ヒマね」
「なら間違い探しゲームでもするか?」
少年が凜とした熊度で提案する。
間違い探し。
隣り合う二つの絵を見比べて差異を探す遊びを少女は思い浮かべた。
「いいけど、ㄝめてヒントとかない?」
「カタ力ナより漢字の方が少しデカいらしいぞ。例外も多いが」
「どこがヒン卜なのよそれ」
が、彼女の懸念もよそに少年は続ける。
「問違いは計8個。全部当てるまでループから抜け出せないから」
「……え? 待ってどういう意味?」
「準備はいいな? それじゃ」
少年は立ち上がると、ニヤソと口を歪め、
「 始めようか亅
パチン、と指を鳴らした。
※二つの文章には間違いが含まれています。(前半が正、後半が誤)
8個すべての間違いを見つけられるまで、冒頭に戻ってループしてみてください。
答え(+おまけ)は↓にあります。
「ハァ、ハァ……! やっと終わった……!」
「よぉ、遅かったな。一体何回ループしてたんだ?」
「うっさい! てかヒマ潰しのはずなのにループのせいで時間潰せてないし! あと問題の難易度高すぎ!」
「そうかぁ? 何ならもっと難しくもできたんだぜ? 漢数字の“一”と長音“ー”とか」
「“ト”と“卜”も似たようなもんじゃん! 分かるかこんなの!」
「ハハ、まあお疲れ。目も疲れたろうからゆっくりしてけ」
「ハァ…………ところで私達、なんで状況とか会話を“文字”として認識できてるの? なんか気味悪いんだけど」
「さぁ、なんでだろうな」
【答え】
1.少年が凜とした熊度で提案する。 → 凛が凜になっている。
2.少年が凜とした熊度で提案する。 → 態度が熊度になっている。
3.「いいけど、ㄝめてヒントとかない?」 → 『せ』が注音符号(台湾の発音記号)の『ㄝ』
4.「カタ力ナより漢字の方が少しデカいらしいぞ」 → 2つ目のカが漢字の『力』
5.「どこがヒン卜なのよそれ」 → トが漢字の『卜』
6.「問違いは8個」 → 間が問になっている。
7.ニヤソと口を歪め、 → リがソ
8.「 始めようか亅 → カギ括弧『」』が漢字の部首『亅』
【お題:特になし テーマ:間違い探し 文字数:本編250文字×n回 + おまけ250文字(n:ループ回数、n=1のとき 500文字)】