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称号という強さで驕ってしまう人が多い

 気づいたらアクセス2000超えて人数も1000を超えている(´・ω・)

 最初に書いていた作品さえまだ超えてないのに……

 見てほしいから言ったわけでもないけど……

 歩き始めてすぐ俺に戦いを挑む人は多くいた。みんな骨にかじりつく犬みたいに新要素である俺(NPC)に興味を示している。

 あの毒使いらしき人の後に戦ったのは飛び道具を主体として戦うプレイヤーだった。「爆弾魔ボマー」という称号でも持っていたのかどの攻撃もよく爆発する。

 そのため槍で受け止めると即爆発するため、少し戦いにくい。それに一定の距離を保って移動しながら攻撃しているので、こちらから攻撃を仕掛けるにも、すぐに逃げられるような距離を稼がれてしまう。


 俺はその攻撃に対抗するために相手の攻撃にパターンを付ける。

 相手は今のところ3つの爆弾を使っている。1つ目は球状の爆発の威力が大きい爆弾。2つ目は棒状のクナイみたいに使って直接攻撃する少し爆発の威力が小さい爆弾。3つ目は地雷みたいな感じ。引っかかったわけではないので威力が分からないものの、相手は逃げながら何かを設置しているのでそう思った方がいいのだろう。


 1つ目の威力の高い爆弾は重いのか、弾道が放物線描くように投げられ、速くもないので見て避けられる。2つ目は速い分威力が低いので槍のリーチを生かして先っぽの部分で攻撃して捌くことが出来る。3つ目は設置した根元部分がかすかに赤く光っているので足元に気を付ければどうとでもなる。

 というわけで俺は走りながら爆弾を捌き、突撃するのだ。

 さっきまではNPCらしさ?を意識してあまり動かないようにしていたけどこれじゃキリがないし、見た感じAGIに振っているようにも見えないので追いつくと思うからだ。

 止まっているのもあって移動してからの攻撃の頻度が少なかったので、次攻撃した瞬間にその方向へと走り出すことにする。


 今攻撃が来た方向は後ろ。後ろの攻撃を槍で対処すると背中近くを防御するので自身にダメージが入るリスクがある。そのため、攻撃は左右に最小限動き攻撃を避け、すぐさま走り出す。

 それに気付いたプレイヤーは少し驚きつつも、爆弾を投げて攻撃しながら後退する。

 それでも投げる爆弾は爆弾で牽制しやすい小さめの爆弾なので、俺としても攻撃を捌きやすいので相手は悪手をとってしまっている。

 俺は爆弾を槍の先で捌き、爆発寸前の残った判定を左右に弾き、走っていると重なってしまう爆発を離す。

 追いつき、完全に視界にとらえた相手はひたすらに爆弾を振りまく。


「これでも食らえヤァ!!!」


 そう言って高威力と思われる爆弾を広範囲にばらまく。

 ただ、これには穴がある。人は危険なもの、今でいう爆弾に近づこうとしない。だからそういう気持ちを普通に持ち合わせている人にとっては有効的だろう。ただ、上位勢にとっては爆弾は爆発しなければただの置き物。周囲に飛び散った爆弾に近づいて槍で動かす。その先は勿論相手へ。流石に全部までとはいかなかったが数個飛ばしただけでも十分な効果があったようで


「う、ウワアアアアア!!!!」


 相手は焦ったまま爆散。

 特に言い残すこともなかったので、大量の爆弾による大きめの爆発を見てそのまま歩きだすことにした。


 しばらく歩くと、今度は大量の矢が撃たれてきた。一回で数十発撃たれたので捌ききれず、一発被弾してしまった。ただ、STRに振っていないのか、一発当たりのダメージは低かった。

 それでも絶え間なく打ち続けられる矢に違和感を覚える。スキルなのではないかと。

 多人数だったとしても一方向から撃ち続けるのは少しおかしいし、なにより一撃の威力が低すぎる。

 最初に受けたダメージも、1桁しか受けていないのだ。


 とにかく、早めにキルしないとHPが少しずつ減っていき、0になってしまうと思うので、矢が撃たれた方向へと行く。

 走った先は障害物が多く、相手を探しにくい。周囲を見渡していると、大量の矢が上空から飛んでくる。そこには相手が1人いる。弾くより避けた方が早いので矢を避けて相手の方へ近づく。

 懐へと入り込んだ時、


「[乱れ撃ち]!!」


 スキル名を叫ばれ、大量の矢に刺される。不覚をとったが、被ダメージが少ないので、そのまま大量に攻撃を通す。弓を持っていた相手は呆気なく倒れてしまった。

 その後もいい感じに戦ってくれる人はいたが、称号に驕りでもあるのかほとんど決まった動きしかしない。そっちのほうがNPCに感じるがそれだけ使っている技が強いと思っているため、柔軟に対応できていない。


 しばらく歩いて戦った回数は10回ほど。どれも劣勢を強いられることなく、普通に勝てたので少し退屈だ。

 そう思いながら歩いていると、目の前を同じように歩くプレイヤーがいた。


「スピア。一度戦ってみたかったな。」


 そう男が言うと、深々と被っていた笠から目が見え、


「[一閃]。」


 スキル名と共に高速で斬りかかってくる。スキルで動くのが多い刀は少し苦手だ。音を頼りに行動できないから。


「ほう、この一撃を防ぐか。」

「この場にいるのなら皆そうではないのか?」

「フッ、面白い。」


 刀と槍がぶつかり少し会話する間、名は分からないが、少し顔が見えた。少しぽっちゃりとしているが、前に戦ったポチャほどではないし、糸目で少し強そうに感じる。


「[花吹雪]。」


 スキルを放った途端、男の周囲を斬撃が飛ぶ。5つだろうか。その斬撃を防ぎ下から槍を回転させ反撃する。男は一歩下がるが、同時に一歩踏み出し上から斜めに斬りかかり、また一歩下がらせる。そのまま横に回転し薙ぎ払い、男の体の中心で回転を止め、突きを放つ。男はそれを止め上に突き上げたのだが、俺はその慣性を利用し、逆側を刀に当て、男の攻撃を止める。そのまま逆突きをして男との距離を離す。


「やるな。だが、まだまだだ!」


 そうして男は大きく踏み出し、刀を振るう。

 ただ、攻撃すれば流され反撃されるのをこの一瞬で感じ取ったのか、


「[剛振(ごうしん)]」


 確定ノックバックがあるスキルで俺を遠くへと飛ばした。そのままさっきの俺と同じように絶え間なく攻撃する。だがそれは、スキルによる連続での攻撃で


「[つむじ風]、[大波]、[鎌鼬]、[閻王の一閃]」


 この他にも大量にスキルを放ったが、意外と攻撃を流すのに手こずってしまい、聞けたのも少しだけだった。


「これでも決められぬか。なら少しやる気を見せなければな。」


 そう言った男は使っていた刀をしまい、もう1つ帯刀していた方の刀を出す。


「[雷光]の刀だ。そしてこれを見たなら俺に認めてもらったことだ。さぁ、頑張ろうじゃないか。」


 そう言った男の目は閉じているように見えていても、どこか獲物の急所を狙うような狼の目をしていた。

 今回の作品、出来るとこまで構想を練って書いてるんですが、それでも足したい情報とか足さなきゃいけない情報が出てきますね。

 なんか構想を1から10まで練ってその通りに物事を進められる人って憧れるなぁ……

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