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第54話:森は目の前

 ブレオオオオオオオ!!!!


 目くらましの目的の砂の攻撃.....!!


 《ライクオーシャン!》


 水で相殺.....!!


 次はどんな攻撃だ.....考えながら動け!


 常に攻撃を相殺しろ.....!!


 耐えて、勝機を探せ.....!!


『魔力による圧縮光線が来ます。』


 ならばこっちも.....!!


 《デスマジックパワー!》


 魔力を圧縮して放つ.....!!


 ドォォォォォン!!!


 轟音と爆発が起こる。


 相殺はできた。さあ、次は.....!!??


『敵の熱反応的に地中に潜ったようです。真下から来ます。10秒前。』


 チャンスはここか.....!!



 《タワークラフト!》


 その高さを無限とも思えるほどに高くする。


 ガリガリガリ......!!


 タワーが削れる音がしている。


 上へ上へと魔物が登ってきているのだ。


 もっとだ。もっと上がれ.....!!



 …..頃合いか。


 この魔物はやっぱり戦闘経験が足りてないな。


 自分が敵を攻めていると思って突っ込んできているが、お前は追い込まれているんだよ.....!!



「タワークラフト解除!」


 途端に足場が崩れる。


 魔物と共に俺も落下していく。


 落下の勢いを相殺しろ.....!!


 バランスを崩すな.....!!


 《混魔術:火炎放射(フレイムスロワー)



 地面に向けて発射し勢いを押し殺す。


「ふう。ん?うわぁ!」



 いつの間にか下に魔物が横たわっていた。


 まあ、あの高さだし死んでいるだろう。


 落とした挙句俺の火炎放射に晒されたのだから。


『脅威の排除を確認戦闘サポートモードを終了します。』


 よし、倒しているようだ。


 だが.....これオーバーキルか.....??いや、ミルとジェットを危険に晒したんだ!これぐらいの報いは受けてもらうぞ!


「おい!ラーファルト!」

「あ、ジェットさん!起きましたか?」

「ああ。何があった?」


 と言うことで事の顛末を説明していく。


 大変な思いはしたもののこれで森は.....


「もう目の前ですね。」

「ああ、この荒野とも別れだな。」


 目視でも500メートルない地点から森が広がっている。


 ミルが起きたらすぐに出発だ。



「さて、今から何をするかですね.....食料は今、倒したやつ.....」


 いや、無理だな。


 巨大ミミズなんて食べたくない。


 いや、というよりこの世界ほんとに巨大化が大好きだな。


『魔力の影響が大きいと思われます。』


 へぇ、魔力で巨大化ねぇ.....


 俺も出来たりするのか.....??そんなことしたら格好の的だろうけど。


『出来ますが、人はやめた方がいいかと。』


 どうして?


『巨大化のメリットがないからです。人間は元々非力ですが知恵によって強くなりました。』


 非力ですが.....非力.....??


 ジェットは非力に見えないな.....


『生物上で見れば非力な方です。そうすると巨大化しパワーが強くなるのもほんの少しです。』


 なるほど。元々パワーのあるものが巨大化しないと意味は薄いということか。


『その通りです。』


「ラーファルト!ミルも起きたぞ!」

「お、ミル!大丈夫ですか?」

「ええ、ちょっと眠いけれど。」


 あるあるだよな。寝起きが一番眠いって。


 というより最早常識だよな。


「.....おい、避けろ!」

「え?.....!!」


 手足が固定された。


「いやぁ、助かったよ。油断してくれてて。」


「お前は.....!!」

「誰!?誰なのよ!」


 ミルも捕まっているようだな.....


 ま、当然か.....


「バース.....!!」


『牢屋の看守をしていた者ですね。あの頃より強くなっていると記憶の中にある体付きから考えられます。』


 ああ、その通りだろう。


 相当鍛えたのか.....それとも他に.....


「本当はこんなことしたくないんだけどなぁ.....お前と戦うにはこれぐらいしとかないとって思ったのでな.....」


「誰かは知らんが。手を出すなら倒すぞ。」


 おお、ジェットは拘束されてないのか。


 なら大丈夫だろうな。


「貴様こそ.....相当強いようだが任務の邪魔をするなら拘束させてもらう。」


「ジェットさん!できればこいつは拘束して下さい!」

「ああ。任せろ。」


 森へ向けての最後の戦いが始まるのだった。

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