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第51話:森へ向けて

『お前、何やってるんだ!』


 何って普通に旅してるだけですよ!


『そんな訳ねぇだろ!』


 そんな悪いことしましたか!?

 自覚ないんですが!


『護衛としてひっそり旅するにはおかしいだろ!荒野の覇者なんてなんで倒してるんだよ.....!!』


 荒野の覇者倒したなぁ......


 ん?どうして知って.....?



『お前.....そんなことも知らずにか.....』


 全く知らないですね!


『俺はお前のことをすごい天才児だと思っていたが、知識量は年相応なんだな.....』


 仕方ないだろ!人生経験が足りないんだ!


『はぁ.....まぁ、いいか、荒野の覇者はこの地域じゃ知らないものなどいない脅威だったんだ。』


 ふむふむ。なるほど。


『そんな奴が倒されたらどうなる?』


 町中パーティーパラダイス。


『そうだ。』


 …..いや、合ってるのかよ!


『ああ、合ってるぞ。お前のせいでこっちは大騒ぎ、もちろんお前の名前もすぐに広まった。』


 俺の名前が.....??


『ああ、覇者狩りのラーファルトとして広まってるよ。すっかり有名人だな。』


 おお。すげぇ。


『感動してる場合じゃないぞ。名前が知られんだ。』


 ああ、確かに。面倒なことになりますね.....



 怒った理由はこれなんですね.....


 追手が来る。


『そうだ。とにかく森へ急げ。そこまで行けば到底見つけることが叶わなくなる。』


 森へ急ぐか.....


 分かりました。警戒しておきます。


『初めから警戒してほしいがな.....』


 はいはい.....


『では。頑張れよ。』


 そっちも頑張って下さいね。



 ふぅ、なんにせよ、急ぐ理由ができた。


 森へ向かって早めに進もう。


 森は危険でもこのパーティーならそうそう負けるような相手はいないだろうし。


「進みましょう。」

「いいのか?疲れていないのか?」


 疲れているかと聞かれるとそりゃあ疲れてるよ。


 もちろんジェット!お前のせいでな!



 だが、そんなことは言ってられない。


 追手に見つかると面倒だ。


「まぁ、急いで帰りたいと思っているので。」

「そうか。」

「ええ。進みましょう。」


 俺たちはこれからも進む。


 たとえ、そこにどんな障壁が立ち塞がろうと乗り越えてみせよう。




 ーーー



 ルイス視点



「おい、荒野の覇者が討たれたらしいぞ!」


 町中でそんな噂を聞いた時、嫌な予感がした。



 荒野の覇者について教えろ。


『ジャック王国内の荒野を縄張りにしていた魔物です。ラーファルト•エレニアによって先日討たれました。』


 あいつ.....何やってんだよ.....


 荒野の覇者とだなんて関わるなよ.....


 俺たちは追われている身なんだ。


 そこは自覚してるのか.....??



 うーん。連絡するか.....


 ラーファルトに連絡してくれ。


『了解しました。』


 ……


 …


『はい。』


 おい、何やってるんだ!



 ……



 …..


 …


 …



 とりあえず釘は刺しておいた。


 荒野の覇者を倒したんだ。


 そこらの相手には負けないだろう。


 が、気をつけろよ.....ジャック王国の戦力は思ったより高いぞ.....

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