表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/139

第50話:連絡

「うおおおおお!!!」

「はあああああ!!!」


「荒野独流」

 《殲眼撃》


「ガルス流進手」

 《斬》


 《ロックショット!》



『敵の全滅を確認。戦闘サポートモードを終了します。』


 よし。倒した。


 倒したけど.....



「突っ込みすぎですよ!!!」

「そうかぁ?」

「なんでそう思わないんですか!!」


 思わないのが俺は怖いよ.....


「あれぐらい普通なんじゃ無いの?」


 おい、ミル!お前までそんなこと言うんじゃ無い!


「そうか、やっぱりあれが普通だよな。」

「違います!」


 まぁ、そんな個々の力が弱いわけでもないし大丈夫か.....


 暫くは.....



「まぁ何はともあれ初戦闘が無事に終わったのは良かったです。」


「初戦闘は荒野の覇者戦じゃないのか?」


「正式にパーティーを組んでからですよ。」


「なるほど。」


 なんか、少し話して分かったんだが.....



 ジェットって脳筋タイプだよな!?


 それも必死で隠してるけど.....


 隠しきれてないよな!?



 多分ジェットは時間が経てば経つほど本性が見えてくるタイプだ。



 まぁ、いっか。戦闘面では余裕が出来たことだし.....



「ねぇ、ジェット!その剣術凄いわね!」

「ん?ミル.....お前.....」


 ん?なんだ.....??


 いや、ジェット.....さん.....??


「あの、ジェットさん様子が.....」


「この剣術の良さがわかるのか!!」

「えっ!ええ!」

「ほう。いいなあ。いい目をしている。」


 ああ、何が起こってるんだ.....??


 いきなり本性が見えてきた気がする.....



「わかるか?.....この剣術はな.....」

「な、なるほど.....そんな秘策が.....!!」

「こう振って、こうするんだ。」

「ん?.....こうかしら!」

「うーん。悪く無いが少し違うぞ。こう振って。こう.....だ。」

「む、難しいわ.....でも、理解できなくはないわね。」



 うん。俺は全く理解出来ないぞ。



 なんていうか.....ちょっとオタクの会話っぽいぞ.....


 剣術オタクだったのか.....??


「そういえば、ラーファルトも剣術凄いわよ!」

「そうなのか!魔術で使った剣で覇者の腕を斬っていたな。まさか.....とは思っていたが.....」


 え?なんか、やばいぞ。



 目が光ってる.....



 怖い怖い.....



 やめて.....!!


「よし、ラーファルト!一回振ってみせるんだ。」

「え、嫌なんですが.....」

「剣術が嫌いなのか!?おい、なんてことだ.....そんなことが.....あわわ.....」



 ちょっと待てぃ.....!!



 ジェットの本性出過ぎぃぃ.....!!


 じゃなくて...このままじゃパーティーの雰囲気が悪くなりそうだな.....



 はぁ.....仕方ないか.....



「少しだけですよ。」

「ふ、振ってくれるのか!」

「ええ。いきますよ。」



 ブン.....ブン.....


 空気を割く音を鳴らして剣を振る。



 ちなみにその音が大きければ大きいほど強い剣士だ。


 と、モルガンが言っていた。



 まぁ、俺なんてまだまだ小さいですよ.....


 単純な筋肉量とかも足りていないしな.....


 まぁ、それを魔術でカバーしてるんだが。



「うむ。悪くないな。」

「悪くないんですね。なら.....」

「分かるか。ここをこうすることでもっと良くなるぞ。」


 ああ.....始まってしまった.....



「な、なるほどぉー。こうですね。」


 ブン.....


 話を合わせるようにしよう.....


 パーティーのためだ.....


 我慢強く生きましょうな。


「ふむ。良くなった。だが、ここも、こうすれば.....」


 ………


 …..


 ..


 .



「はぁ、はぁ.....」


 三時間は経ったぞ。


 流石に長すぎると思うんですが!


「うむ。やはりここはもっとこうやって、こうした方がいい。」


「はぁ、はぁ.....こうやって、こう!」


「うむ。初めよりだいぶ良くなったぞ!」


 うん。確かに良くはなった。



「よし、今日はこのくらいにしよう。旅はこれからも続く。いつでも同じように指導できるからな。」


 そうか.....これが続くのか.....


「良かったわね。ラーファルト!」


「え、ええ。」


 良かった.....のかは分からないが.....まぁ剣術は上達するだろうな.....



『報告します。』


 なんなんだよ!もう!


『恐らくかなり大事な用事です。』


 あ、はい。なんかすみません.....


『ルイスからの連絡です。』


 ルイスから.....??


 何故だ.....?


『連絡を繋げますか?』


 はい。


 てか、そんなことも出来るのか.....便利だなぁ.....


『お前、何やってるんだ!』


 いきなり怒られた.....

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ