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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第四章:まだ旅は始まったばかりだ
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第46話:隙

 手に掌印を結んだ瞬間周りは闇に包まれた.....



 暗い.....



 これは.....



『荒野の覇者による世界構築です。』


 世界構築?


『自身の精神世界を基礎に物理世界にもその影響をもたらす技です。』


 精神世界.....物理世界.....難しいな.....



『簡単に言えば超強化される世界です。』


 …..簡単で絶望的な世界だな。




 《深淵巨岩(しんえんきょがん)


「うおっ!」

 岩が飛んできたぞ.....!!


『敵の攻撃です。』


 大規模だな.....魔力操作で.....


『この世界での攻撃にはすべて敵の魔力で生成されています。そのため魔力操作の隙などありません。』



 嘘だろ.....!!


 こんなの避けられ.....


「荒野独流」


 《断魔》


 おお!岩を断ち斬った.....


「気をつけろ!」

「あ、ああ!分かった。」



 この世界では油断も隙もないな.....


 もとからそんなもの無いに等しかったけど.....



 どうやって倒すか.....



「来るぞ.....!!」


 ダインの元へ魔力が集中する。


「消えた.....?」


 一つの瞬きの瞬間にその姿が消えた。



 魔力探知はこの世界が構築された瞬間から全方位で鳴り止まない。


 使い物にはならないな.....


 どこに.....


『後ろへ避けて下さい。今すぐに.....!!』



 《ムーブドウインド!》


 ドガン!!


 この世のものとは思えない音が空気を切り裂く。


「ほう.....今のを避けるか.....」


 やばい.....こいつはやばい.....



 今までのこいつとは次元が違う。


 全く反応できなかった.....



 攻撃が掠っただけで致命傷になりそうだ.....



 Sari、回避だけに集中しろ。それ以外何もしなくていい。


『既に回避に集中しています。』


 おお、やはり優秀.....



 Sariの指示通りに回避.....そして俺が攻撃に集中する.....



 問題はこの相手の隙を付けるかどうかだな.....



『上へ回避してください。』


 《ムーブドウインド!》



 ドゴン!


 またもや轟音が鳴り響く。



 当たっていたら怖い攻撃だ.....



『右へ回避してください。』



 《ムーブドウインド!》


 そこに.....


 《ロックショット!》


 …..ダメージなしか!!



「逃げ回るのが得意そうだなぁ!」


 来る.....!!



『左に避けて下さい!』


 《偽弾殴(きだんおう)


 左に.....!!


 なっ…..!!??拳が.....??こっちに.....!!??


『上へ避けて下さい!』


 駄目だ.....!!間に合わな.....!!


「荒野独流」


 《光線斬速(こうせんざんそく)


「ジェット!」

「気をつけろと言っただろ!」



 気をつけても避けられないよ....!!



「あいつはフェイントもしてくるぞ!そこも考えて動け!常に次の行動を予測しろ!」


 予測.....



 予測するんだ.....



 動きを考えておく.....



 そして敵の隙を付く.....



「次で当ててやる.....!!」



 《偽弾殴》



『右へ回避して下さい!』


 《ムーブドウインド!》



 避けるのが間に合わないならば.....


 魔術の発動が間に合わないのならば.....



『上へ回避して下さい!』


 常時展開をしておく.....!!



「.....っな!これも避けるか....!!」


 …..よし!!



 いいぞ.....!!


 このまま次は隙をつく.....!!



「小賢しい.....!!」


 こいつ、俺ばかりに攻撃を仕掛けてくる.....



 いや、近接戦を俺とやっているのか.....



 魔術師に対してそれは有効だ。



 ジェットは.....飛んでくる遠距離攻撃を受け流すので精一杯か.....



 恐らく俺が隙を狙えば斬り込みにきてくれるだろう.....



『上へ避けて下さい!』


 《ムーブドウインド!》



 《デストロイフレイム!》



「ここだ.....!!」


 なっ!更にスピードが上がって....



 《劉繊斬(りゅうせんざん)


 ガキン.....!!



 金属の当たるような音がする。



 生物から出る音じゃ無いだろ.....!!


「ちっ!」

「今のは.....危なかった.....」


 もっと今のを続ければ.....



「おい!今の続けなくていい.....」

「どういうことだ?」

「今のではいずれカバーできなくなる。死にたくなければ隙を突こうとするな。」



 隙は狙わされているということか.....




「いいか、隙を狙うんじゃない。隙を作りにいけ!」



 隙を作る.....



 やってやろうじゃないか.....反撃の時間だ.....!!

次回四章完結予定.....!!

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