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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第四章:まだ旅は始まったばかりだ
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第45話:荒野独流《黒殲獄豪傑斬》

「荒野独流」

 《殲眼撃(せんがんげき)!》


 《防発破(ぼうはっぱ)!》


 ダインが防御の体制に入った.....!!


 今だ.....!!


 《コールドウインド!》


「ふんっ!この程度.....か.....」

「嘘だろ!?」


 なんの影響も出ていない!?


 ありえないだろ!!


 もっと強い魔術でないと通用しないということか.....!!



 ならば....!!


 土で作った槍に炎をのせて.....さらに風でスピードをつける.....



 砕け散れ.....!!


 《混魔術:音の炎槍(おとのえんそう)


「ぬっ!」

「よし!」


 ダインの体制が崩れた.....!!


「荒野独流」

 《魔終斬(ましゅうざん)!》


「うっ!!??」


 よし、効いてる!


 傷もついている!



 このまま、このまま攻め続けるんだ.....!!


「はああああああ!!!」

 《デストロイフレイム!》


 は.....あまり効いていないか.....!!


 だが、防御体制にさせている。


 確実にダメージが入る攻撃だ。


「はああああああ!!!」


「荒野独流!」


 ジェットも攻撃に行っている。


 俺もそれについていかなければ....!!



 《ローリングテレイン!》


 地面を丸める魔術。


 攻撃力は低くとも、余程の体幹でない限りは体制が崩れる.....!!



「んお.....!!」


 よし、いい感じだ!!


 そしてさらに....!!

 《デストロイフレイム!》


 これは彼の剣に乗せる.....!!


 止めは頼んだぞ!ジェット!



 《黒殲獄豪傑(こくせんごくごうけつ)斬》



 轟音と共に火の混じった土煙が舞う。



 姿が確認できない.....!!



 《ウインド!》



 煙が晴れて.....


 ——!!??


 《岩腕鋼(がんわんこう)


 ジェットの剣が止められていた。



 嘘だろ.....!!


 あんな高威力の攻撃は中々見たことが無いぞ.....!!



 それも腕を強化しただけだ。



 どんな体してやがる.....



「いやぁ、危なかった。」

「次は.....ないぞ.....」


 ジェットも悔しそうだ。


 それもそうだろう。


 もう、そんなチャンス二度と訪れないかもしれない。



 なあ、Sari、勝率はどのくらいだ?


『計算の結果、15%と算出されました。』



 15%.....決して低く無い。


 だが、決して高いわけでも無い。



『この勝率はあなたの動きによってかなり変動するものと考えられます。』



 これからの俺の動きが重要ってことか.....



『また、敵は奥の手を隠している可能性もあります。先程のセンジュよりも高威力の攻撃を警戒すべきでしょう。』



 よし、分かった.....



 じゃあ、Sariはそのまま敵の分析を頼む。


 それと、もし高威力の攻撃が来そうな時は教えてくれ。


『了解しました。命令された行動を遂行します。』



 さて、俺は信じるしか無いな.....



 ジェットが止めを刺してくれると信じて戦うしか無い。



 現状、こいつへ致命傷は俺には与えられない。



「うおっと!」

 《ムーブドウインド!》



 荒野の覇者め.....初めて俺に攻撃したな.....!!



 攻撃対象としてやっと認識されたって感じか?


 舐めやがって.....!!



 《ロックショット!》


「おい、馬鹿!」

「えっ......??」



「ここだ.....」


 《牙爪獄(がそうごく)


 やばい.....!!


 カウンターが避けられない.....!!



「はあああああ!!!」


「ガルス流急手」


 《光剣!》


 …..!!ミル!!


「うわ.....!!」


 攻撃を受けたことでミルは吹っ飛ばされた。



「ミル!」

「危なかったわね!ラーファルト!敵に集中して!」


 そうだな.....


 何やってんだか.....



 敵の舐めプに怒って.....



「一つのミスが命取りだな.....」


 ふぅ.....



 集中しろ.....


 冷静に.....


「よし.....倒すか.....!!行くぞ.....!!」


「小賢しい、小物共め.....我の本気の前に散るがいい.....」



 手に掌印を結んだ瞬間.....周りは闇に包まれた.....

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