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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第四章:まだ旅は始まったばかりだ
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第38話:《デスマジックパワー》

 《召喚!!不死大波の軍》



 カタカタカタ.....


 そいつらは不気味な音をたてている。


 骨の振動音が気持ち悪い.....



「まじか.....!!」


 思ったよりも強敵だったんだな.....


「大波のカリウス.....!!」


『ピピ.....再起動完了しました。』


 お、Sariが復活した。


『周囲の状況から戦闘サポートモードへ移行します。』


 さてどうするか.....


 敵は強い。


 《デスマジックパワー》


「——!!!???」

「こんなもの斬って.....」

「駄目だミル!避けろ!!」


 《ムーブドウインド!》

 《コールドウインド!》


 俺はムーブドウインドで移動する。


 更にコールドウインドでミルの回避はサポートした。


 直後、爆発が起こる。


 同時に不死大波の軍が迫って来た。


『デスマジックパワーを解析.....魔力の殺傷能力を高めぶつける禁忌魔術だと考えられます。』


 直接、魔力をぶつけるわけか.....!!


 危険な技だ。速度も威力も高い!


 モロに食らえば死ぬかもな.....



 そして......



 カタカタカタ.....


 《ブロードフレイム!》


 迫ってくる不死大波の軍を焼き払う。


「厄介すぎるだろ.....」


 今なら不死大波という意味が理解できる。


 名の通り不死だ。


 そして、その軍勢が死を恐れず、纏まって波の様に迫ってくる。


「ミル.....!!」


「ガルス流重」

 《十連》


「大丈夫よ!ラーファルトはあいつを!」


 正直、不死大波の軍は殺傷能力は低い。


 死なない人材と大群で、体力を削ってくる。


 長時間でない限りミルもやられはしないだろう。


 つまり.....


「俺はお前に集中できる訳だ.....」

「ふん.....!!出来るものなら.....!!」


 《デスマジックパワー!》


 俺の魔力探知もSariの復活と同じタイミングで復活している。


 こんなのを避けるのは容易い。


 そして.....反撃.....!!

 《ウォーターガン!》


「ふんっ!こんなもの....!!」


 カリウスは回避を選択する。


 かかったな.....!!


「——っ.....!!」


 俺の攻撃は曲がってカリウスに当たる。


 耳が飛んでいった。


 魔力探知が復活して可能になった技だ。


 ファルゴとの戦いが思い出される。


「馬鹿な!」

「馬鹿じゃねーよ!」


 《ロックショット!—スピード!》


「こんなもの.....!!」

「おいおい、お前が馬鹿じゃねえか。」

「なっ....!!」


 ロックショットは速さと威力を兼ね備えた土上級魔術である。


 それに俺はウインドを乗せた。


 それにより通常の倍近いスピードを出したのだ。



 速度が上がれば威力も上がる。


混魔術となった「ロックショット—スピード」はカリウスと右腕を跳ね飛ばす。


「この程度で.....!!勝てるとおもうなよぉぉ!!!おおおお!!!」


 《デスマジックパワー!》


 なっ!五つ同時に.....!!??


 一つ目を避ける。二つ目も避ける。


 三つ目、四つ目は同時に迫って来た。


 回避をするが、爆発の余波に巻き込まれて飛ばされる。


 体制の取れていない俺に五つ目が迫って来る。



 まずい....!!

「終わりダァ.....!!」


『デスマジックパワーの解析が完了。レジストとして「サクションマジック」を提案します。』


 サクションマジック.....??


『魔力を吸収する禁忌魔術です。魔力操作を自身の手の平に集める様にすることで使えます。』


 そうか.....迷っている時間はないな.....!!


 《サクションマジック!》


 俺に迫っていた魔力が手の平に集まる感覚がする。


 それどころか、そこら中に漂う魔力が収束される。


 爆発は.....起こらない.....!!


「な、何.....!!??」

「残念だったな。」

「くっ!まだだ.....!!」

「いや終わりだよ。」


 俺は真っ直ぐカリウスを見る。


「収束の反対知ってるよな?」



「サクションマジック」で収束させた魔力はカリウスの前へ持っていっている。


 だが、魔力探知のないカリウスにはそんなの知る由もない。


「発散だよ.....」

「——!!??うわぁぁぁぁ!!!まだ、まだ、軍勢が.....」


 カリウスは自身の技を返され、塵となって消えた。



 さて、あとは軍勢か.....


 どうやって駆逐するか.....


『不死大波の軍勢を消し去るためには次の方法があります。』


 ⓵骨を塵とする

 ⓶魔法陣で別空間へ飛ばす

 ⓷その他浄化作用のある魔術


 うん。選択肢がないに等しいな.....


 高威力の魔術で一気に駆逐するしか無いな。


 一体ずつ倒すのも面倒だし.....


 《タワークラフト!》


 戦い続けているミルをタワーで避難させる。


「はぁ、はぁ.....」

「ミルお疲れ様。」

「べ、はぁはぁ、別に.....疲れて.....はぁ、なんかはぁはぁ.....ないし.....」


 いや、それは無理あるだろ.....



 さて、殲滅しますか.....!!



 この魔術は先の戦いで大体理解した。


 俺の膨大な魔力を使って威力を上昇させる。


「塵となり消えろ.....」


 《デスマジックパワー!》


 カリウスの攻撃を遥かに凌ぐ高威力の禁忌魔術が不死大波の軍勢を消し去った。

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