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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第十ニ章:世界という波

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第239話:やることは決まった

 ミア・アルハイン。謎多きメイド。


 その正体は、ジャック王国。恐らくは、その背後に存在する創造神からの介入。


「背後にいるのはジャック王国かぁ.....それで、エミール。そして、ミア。二人は仲間なのか?俺にはそうは見えなかった。」


 どちらかといえば、上下関係。更に言えば、隷属関係といった所に見える。


「こんなクソアマ仲間になった覚えはないな。」


 不貞腐れながら答えるエミールはどこかムカつく。


 仮にも、俺たちを狙うために結託していたのだ。誠意ぐらいは見せろよ。と思う。


 逆に、このように仲間を信頼できないから、何も成し遂げられなかったのだとも思う。


「私は.....エミールに監視される身です。私が任務を放り出さないか、見張る、役、です。」

「そう言われてみれば、二人が村へ来た時期は近かったな。」


 モルガンも村長であっただけに、平静を装い、昔のことを思い起こしている。


「監視か.....」


 監視が必要ということは.....


「ミア。お前は、俺たちを無理矢理狙わされていたのか。」

「.....はい。」


 面倒だな。俺がミアの対応をすることではない。


 ミアの境遇が面倒な境遇だと思う。


 俺を狙われなければ、殺されるかもしれない。それでも、狙わなければならない葛藤。


 それと付き合うのは面倒だっただろう。


 そして、その迷いが俺の幼少期の生存に繋がったと言える



 しかし、一つの疑問は、ミアの強さについてだ。エミールとミア。ミアは勝てない実力でない。


『無難に考えれば人質がいるのではないでしょうか?例えば.....』


「家族とか。」


 なのか?


『ご名答です。』


「ミア。お前は、家族を人質に取られている。そうだな?」

「.....」


 ミアは何も言わない。いや、言えていない。


 言葉を発したいのに、口が、呂律が、回らない。


 ただ、顔を見ていれば分かる。目を見開き、今にも泣きそうな顔をしている。


 救って欲しそうな。そんな、分かりやすい顔。人はこんな顔をするのか.....


 サナに救ってもらった顔もこんな顔だったのだろうか。


「やることは決まったわね。」

「ああ。ミアの家族を救いに行く。」



 ーーー



「国を攻めるって.....簡単に言ってるけどさぁ.....」


 俺とサナに呼び出されたシーアがそう頭を抱えた。


 新生フローハットが集っている。巻き込むことになってしまい申し訳ないが、今の俺たちには戦力が必要だから仕方ない。


「まあ、いいじゃねぇか。今まで通りなんとかなるぜ。」


 リーダーのジャガーがそんな風に楽観的なのだから、このパーティーは大変だな。


「じゃが、勝算はあるのか?」

「そこについては、今から詰めるけど、とりあえず俺たち以外にも協力者を何人か。」


 そう言った瞬間、部屋のドアが開いた。


「こんにちはさね。エミル・ミグルさね。」


 エミル・ミグル。世界最高の魔術師として名高い名前に一同が固まる。


「本物?」

「ああ。本物だよ。」


 ルアの質問にパッと答える。


「まあ、勝算があることは分かったぜ。」


 ジャガーがそう言って、俺を見る。


「うん。あと一人いるんだけど、まあ。」

「こ、こんにちは.....息子がお世話になっております。モルガンです。」


 少し緊張気味のモルガンがスーッと入ってくる。


 世界最高峰の魔術師の次なのだ。仕方ない。


「ラーファルトのお父さん?戦えるのか。すげえな。」

「いやぁ、少しだけですよ。」


 ジャガーの素直な感想に少しモルガンが照れた。


 こういう所は昔と変わらないな。


「それじゃ、全員揃った所で、作戦の全容を話します。」

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