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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第十一章:歩みを止めず

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The other side:フィックス先生の旅⓶

「じゃあなジジイ。助かったぜ。」


 生意気な若造だ。


 ただ、感謝されて悪い気はしない。


「そういや、ジジイ。名前は?」

「フィックス・レートだ。」

「俺の名前はリュグナー・レオン。じゃ、またどこかで縁があったら。」


 淡々と挨拶を済ませて、彼は去っていった。


 リュグナー・レオン。フィックス・レートの弟子がラーファルト・エレニアだと彼が知るのは十年以上先のことになる。



 ーーー



 ラーファルト・エレニアと別れて約一年後。


 俺の一人旅は様々な場所を適当に転々とするものだ。


 どうせ、老いぼれの身なのだ。目的などどうでもいい。


 今、やりたいことを、やりたい様に、行きたい場所へ、行きたい様に。



 心のままに生きること。


 リュグナーの言っていたことが正しいのか、正しくないのか。


 それは分からないが、この旅の初めに出会い、話し、一つの答えを提示してくれた。


 それが、俺にとっての正解になるのか、ならないのか、それが見極められたらいい。


 そう思って、俺のその時の心のままに、行動したいと感じる。


「.....子供か。」


 集落から少し離れた草原の中。一人の子供が体育座りで座っていた。


「おじいさん.....だあれ?」

「フィックス・レートだよ。君の名前は何だい?」

「リリー.....」

「そう。君は、集落.....ええと、さっきの村は.....」

「.....ゴルゴ村。」

「そうそう。そこの集落の子かい?」

「.....うん。」

「どうしてこんな所に?」

「.....道、分からない。」


 やっぱり、迷子なのか。


「じゃあ、集落まで連れて行ってあげるよ。ついておいで。」

「.....ありがと。」


 迷子の子供を導いてあげる。これも、実は俺の心のままに行動しているのだろうか?


 それとも、迷子に対する同情と共感から行う行動なのだろうか?


 俺が悪に染まっている人ならば、この子供をもしかするとスルーしているかもしれない。


 あるいは、誘拐して、奴隷として売りつけているのかもしれない。


「リリーはなんであんな所に?」

「昨日行った、花畑に行きたかった.....」

「そっか。家族と一緒に行ってもらいなさい。」

「うん。」


 簡単な会話を交わしながら俺は子供と歩く。


 心のままに生きるという点で考えれば、子供ってのは最も自由だ。


 やりたいって衝動で、行動を起こす。


 その先に危険や、不確定要素があっても関係ない。


 目的のためには、どんな恐怖も頭の中きら吹き飛んで行くのだろう。


 大人になれば、子供時代より出来ることが増える。


 目的のための努力の必要性が減るのだ。


 それでも、子供の心を無くさずに生きていられる人が自由な人なのかもしれない。


「もうすぐ着くからね。」

「うん。」


 優しく子供に語りかけながら、俺はそう考えていた。

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