第201話:予感
「好機を待て。ラーファルト・エレニアの弱点を準備するその時まで、待つのだ。」
「.....」
ーーー
2年後——
「サナ.....見張っといてくれ。問い詰める。」
「了解。ラーフ頑張って。」
2年。その月日が経っていた。
俺の家族.....モルガン・エレニアとエミリア・エレニア.....そして弟や妹たちの居場所を探している。
ラゼ、リゼ、リールの三人だな.....そして、サナの方はサナの両親を探しているというような様子だ。
ということで目の前に見えるのは見慣れた光景だ。
「早く答えて頂けますか。私もこのようなことをするのは気分が悪いです。」
と椅子に座ったやつに向かって聞く。
いや、椅子に縛り付けられている人というべきだろう。
こいつは、最近見つけた、奴隷売買で生計を立てるクズ男だ。
拷問というか、ミアがやってるのは質問だな.....
「ミア。変わるよ。」
《スケアルフィル》
「さてと.....」
「ひ、ひゃ、ひゃはいっ!」
と、こんなこいつが感じの返事になっているのは俺の魔術の影響だな。
俺が怖い者だと錯覚させる魔術。
この二年で身につけた魔術だ。
便利だ。
身につける前と後では情報を吐かせる速度が違う。
「早く吐いてくれ。情報を喋るだけで良いんだぞ。」
ちなみにこれはなんて言ってるように敵に聞こえるんだ?
『さてと.....早く吐けよゴミ。殺されたくねぇだろ?喋れば命は助けてやるよ。まずは目か?爪か?どっちがいい?らしいです。』
まずは目か?爪か?どっちがいい?は俺の発言に対応しそうな部分ないぞ......!!
この魔術捏造しすぎだろ!!
「ひ、ひぃぃぃ.....!!わ、分かりました!吐きます!吐きますから!」
お、素直になった。
「お、俺は詳しく知らねえんすけど.....王都から一番遠い街.....カイクでは奴隷売買市場を知り尽くすやつがいるって聞いたことがあります。」
「そいつに会ったことは?」
「ひぃぃぃぃぃ!!あ、ありません!」
よし、ここらでいいか。
《リセット》
「ありがとな。情報助かった。」
「は、はいっ!」
「じゃ、またねー。」
《ソウルゲート》
「.....どこに送ったのですか?」
「ん?冒険者協会前。命は助けてやってるだろ。」
「.....抜け目ないですね。」
ミアがそう言ってニヤッとする。
二年という月日は大きいようで小さいものだ。
中央大陸を拠点とし、フローハットの活動は行われている。
フローハットの活動が休みの日はこのように三人でジャック王国に赴き、家族の情報を集める。
ジャック王国では二年前までトラウマで情報が集めが出来ていなかった。
色々な情報が出てくるが今のところ全て外れ。
ただ、それでも何かが変わりそうな予感をしている。
その予感に期待を膨らませ、俺は今の日々を過ごしている。




