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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第十一章:歩みを止めず

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第191話:繊細な道具

更新再開です!!

 ジャガー視点


「ほらっ!どうしたっ?!来ないのか.....!!」


 そう言い笑い続け、音を鳴らすそいつを臆することなく俺は見ていた。


「そんなに戦いが好きなのかしらねぇ。」


 シーアはそんな敵を見据えてはそう静かに呟いた。


 無詠唱魔術を使うほどの魔法使い。


 だが、剣を主流に戦っていた。


 ロードリング.....魔術を使ったのはあいつで間違いないか?


『魔術を使ったのは目の前の敵で間違いありません。ただし、彼自身の魔力を用いた魔術とは限りません。』


 魔道具.....か.....


 未だに殆ど動けないラーファルトとサナ.....二人も何かしらの魔道具の影響の可能性が高いな。


 敵の手数は分からない以上、不用心には攻められない。


「シーア、ウォーリア....奴の.手数を暴く。」

「うむ。完全同意じゃの.....」


『戦闘掌握を開始します。』


 おう、頼む。



「ガルス流!見切り!」


 《合わせ太刀》


 敵の攻撃が来ようと、全て流す。


 こいつの手数をノーリスクで暴かせてもらうぞ.....!!


「ガルス流!進手!」


 《斬!》


 キィンと音を鳴らし、敵へ近付く.....が、魔術は来ない。


 数歩下がり、一地点に留まったままの敵をウォーリアとシーア、そして俺で囲むように周囲を走り回る。


『敵の魔術が魔道具から出ていることが完全に判明。及び、その効果、範囲も判明しました。』


 ならば、それを全員に共有して、一気に叩く.....だろ?


『はい。では早速.....攻撃と防御を同時で行う技.....放ってください。』


 攻撃されてないが.....反撃を見越してか。


「ガルス流!攻守!」


 《鉄斬!》


 と、俺が斬りかかるのと同時にシーアも斬りかかった。


「アリス流!攻舞!」


 《剃!》


 敵は一人。ならばこちらの手数の多さを利用するって魂胆だな。


 戦闘において、人数有利を利用しない手はない。


「チッ.....連携が上手いな.....」


 そりゃ、ズルしてますから.....


「ガルス流!龍!」


 《二連斬!》


『防御重視に切り替えて構いません。』


 そう、ロードリングも言うため、敵への攻撃はほぼ無くし、その斬撃をキィンという音と共に止めることに集中する。


「クリス流!止開!」


 《打壊!》


「止めるか.....!!」


 そう声を上げてもその顔はまだ曇らない。


 この位はウォーリアにとって普通だ。


「はぁぁぁぁぁぁ!!」


 と叫びながら攻撃をするシーアを見てはニヤリと笑う。


 《ウォーターソー.....》


 敵は無詠唱でその魔術を発動しようとしたが、それは叶わない。



 流石だな.....ロードリング。そして.....


 《ウォーターガン》


「魔道具はとても繊細な.....道具.....です。魔術を発動しているものが特定できれば破壊は.....簡単.....」


「くっ.....!!」


 とサナの言葉に顔を歪め、焦って動きが乱れる。


「ガルス流!急手!」


 《光剣!》


 その一太刀は無防備な敵の体を切り裂いていた。


久しぶりの更新ですみません!やっと学校関係の方が落ち着いてきて.....という感じです!


本日から平日投稿.....もしくは二日に一回投稿で行っていきますのでよろしくお願いします!

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