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14浪生転生記~異世界にいる今、自由を求める~  作者: フィッシュスター
第十章:再会

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第151話:目の前に

 時は少し前に遡りジャガー視点



 三十二メートル先の五階の部屋。そこにサナがいる。


 一歩が遠い。


 もっも早く.....!!足よ動け.....!!


 動かせよ.....!!



 一人。勝てなかった相手にリベンジは果たした。


 次だ。


 イメージを現実に持って来い.....!!



「サナ.....!!」


 そうドアを強くぶち破る。



 部屋の奥。


 そこにサナが横たわっていた。


「サナ!!!」

「オアフ流」


 《八芒》


 近寄ろうとしたところに攻撃が飛んできた。


 威力も速度もある。



 が、俺のイメージ通りだ.....!!


「ガルス流奥義」


 《一閃!》


 敵の攻撃は弾かれる。


「そりゃサナの近くに敵はいるよな.....攻撃のために準備を施してるなんて予想済みだ。」



 《攻撃結界-塵》


「全員。予想済みよ。」


 いつの間に詠唱を施したのかルアもそう素早く対応した。


 敵の動きのイメージを行っていたからだろう。


 《リセット》


「魔術の対策をしていないとでも?」


 それでも敵は対応してくる。


 強いな.....


「オアフチルドレン兵士長。ラスリー・ミーシャル。さあ、始めよう。」


 そう言うと同時に敵は前へ勢いよく進み始める。


 が、ここは俺の仕事じゃない。


 イメージ通りなら.....



「ふん.....攻撃が軽いな。」


 片手一本でウォーリアが受け止めた。



 片手って.....どういうことだよ.....


 ま、この安心感がウォーリアだ。


 信頼してるからイメージに同じ光景が浮かぶ。



 次のイメージは.....


「相対せし敵は超えるべき壁。離散すべきは我の恐れ。今、推進を与えよ。」


 《サウザンニードル》


 いわゆる無数の針だ。目に見えないほどの針。



 それで無敵化を解除する。


 それがルアの狙い。


 だが、3対1。


 その状況では防戦一方になることを敵はイメージしていた。


「隙は来た。」


 刹那、ウォーリアから血が飛ぶ。


「ぐっ.....!!」


 致命傷ではない。


 切り傷と言えるほどだが大きな負傷だ。


 が、敵は追撃を行ってこないでいる。


「な.....」


 何が起こった.....!!


 そうジャガーは思う。


 ルアも攻撃を受けたウォーリアも同じ心情だ。



 見えない。


 ルアの攻撃をかわしながらウォーリアに攻撃?


 何を起こした?


「さて何が起こったでしょう?私の役目は時間稼ぎ。さあ、混乱のまま終わってくれよ......」


 敵は向かってくる。



 目の前にサナが見える。


 早く.....早くサナを.....


 その思いに焦りが生まれる。


「ジャガー!ウォーリアの治療があるから今はあなた一人で.....」


「分かってる.....」


 そう呟いて向かってくる敵を見据えた。



 ここで、仲間を救えないだと?


 そんなの俺のプライドが許さない。



 全員守る。


 全員、生きて.....


「完全勝利だ.....!!」

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