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第144話:イメージ

『ゲートは次元と次元の裂け目を意識します。今いる場所と行きたい場所の次元を繋げるイメージです。または間の次元を無くすイメージです。』


 なるほどねぇ.....


「ふんっ!!」


 できねぇ.....


 三日で成功させて見せると言ったは良いものの、何か足りない。


 具体的に言えば、繋げるためにどのように魔力を操ればいいのかが分からないのだ。


「私もその感覚については分からないのよね。」


 そう声をかけてきたのかルアだ。


「サナからそこについてアドバイスは貰ったのか?」

「ええ、確かこっちの魔力とあっちの魔力を繋げるイメージって言ってたわね。」


 なるほどね。


 とりあえずそれは参考にするとして一旦ルアの特訓に切り替えるか.....



 そうして時間は過ぎ去っていくのだった。



 ーーー



 ジャガー視点



「ガルス流龍麟!」


 《黎明剣!!》



 そうして技を放つ。


「ぬぅ.....!!」


 が、ウォーリアに容易く止められた。



 最近、技の精度も、威力も、速さも。


 全てのステータスが上昇しているのを感じる。


 成長を感じることが出来ている。


 それでも.....何か足りない。



 プルアル・アリアベル


 俺が対峙したそいつには何もダメージを与えられなかった。


「ガルス流麟」


 《炎輪》


 威力も速度も十分。


 そう感じるのに.....!!


「アリス流遣隋」


 《弾舞》


 今度はシーアに防がれた。



 まただ。


 また防がれた。


 全て通じない。


 これじゃあ何も変わらない。



 何も変わんねぇんだよ.....!!


「ガルス流!」



 相手を倒すイメージを持て。



 プルアル・アリアベル



 この敵を倒すために必要なことな何だ。


 俺はどうすればこいつの無敵化を解除できるだろうか。


 考えろ。考えろ。


 イメージしろ。


 思い浮かべろ。


 先を読め。



「重」


 《十連!!》



「クリス流爆」


 《技止》



 技が途中で止められる。


 負けるな。


 負けるな。


 この程度で止めるな。


 ウォーリアもシーアも俺に本気を出していない。



 止まるな.....!!


「ガルス流!重!」


 《十連!》


「クリス流爆」


 《技止》



 同じ技.....


 学べ。敵の動きまでイメージしろ。


 俺の動きを対応させろ。


 全てを読みきれ。


 戦況を見切れ.....!!



「ここ.....!!」


 ウォーリアの読みを外せ.....!!


「ぬっ.....!!」


 抜けた。


 懐に入り込んだ.....!!



「.....参った。」

「ウォーリア何やってるのよ。同じ技を続けるのは基本悪手よ。」


 俺はウォーリアに剣を突きつけていた。


「前はあれに反応できていなかったからな。試してみたかったんだ。まさか懐にまで潜り込むとは.....」


 俺は成長出来ている。


 それでもまだ何もかも足りない。


 だからイメージするんだ。


 未来の自分を。


 敵の行動を。


 今俺のできる精一杯を.....!!



 三日後、戦いの日はやって来る。

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