第136話:名前を背負って
昨日更新できずすみません!
7月中は少し更新が不安定になります。できるだけ多く平日投稿しますのでよろしくお願いします!
とりあえず.....相手に攻撃が通らない理由を探さないと勝てないな。
《ムーブドウインド!》
攻撃の距離.....
《ロックショット!》
「俺様にはそんな攻撃効かないよぉ。」
いちいち鬱陶しいわけだな.....
《フローズンエリア!》
周囲が凍る.....が、敵は凍らない。
敵の実力としてはそこまで高いわけではない。
ただ、なんらかの方法.....もしくはオアフ族特有の能力。
それにより無敵化している。
「本当に.....面倒極まりない。」
無敵化を突破するための条件があるとすれば.....
「死ぬなよ。」
殺すのは目覚めが悪くなる。
《ロックショット!》
を超高速で打ち込む。
「避けたな。」
「.....くくく.....正解だ。」
短時間での複数回の攻撃。
それが無敵化解除の条件。
無敵化が何秒間なのか解除されるのか.....それも分からないから安易に攻めるのは良くない。
が、今は.....そんなこと気にしてられないな。
「調停の技」
《霹空》
距離によって無敵化の条件が変化するかを確かめるためにムーブドウインドで遠ざかっていた。
が、それを一気に詰める。
「うおっ.....!!」
突然眼前にまで来た俺に驚いた表情を見せた。
《ウォーターガトリング》
上級水魔術。
だが、仕組みは単純で初級のウォーターガンを同時に複数生成する。
が、それが普通の魔術師には難しいのだ。
「聖なる剣技は我の柱。柱とは我の真髄。信念を顕現したまえ。」
《ウォーターソード》
「アリス流壁手」
《一楼》
一撃で返して来た.....!!
この量の攻撃だ。それを弾く剣技.....
やはり一筋縄ではいかないようだ。
それでも今分かったのは.....
「今の攻撃には耐えられないんだな。」
「.....ああ。そうだな。」
防御したということは攻撃が通るということだ。
あれを当てればとりあえず防御を破れる。
《ゴーレム》
「ゴーレムを倒しながら攻撃を防ぐことは出来るのか?」
「さあ?どうだろうな。」
地面を掴むように蹴ろうとする。
が、それが止まった。
「ライナ.....??!!」
傷だらけで倒れたライナが転移して来たのだ。
これは.....
「.....!!」
《ディスクリート!》
「こっちに集中してもらおうか。」
敵は俺の方にも攻撃を仕掛けて来た。
「ゴーレムをさばくのは簡単ってことか?面倒だな。」
ライナがここまでの怪我を負うなんて.....オアフ帝王か.....
《ウォーターガトリング!》
「それはもうさっき見た.....!!思考が止まってるんじゃないのか!」
「アリス流壁手」
《一楼!》
確かに....止まっているからな。
ライナのことしか今は考えていないようなものだ。
《ウォーターソード!》
「ガルス流奥義」
《一閃!》
「アリス流守護」
《突止め!》
俺の攻撃を止めるようなカウンター.....!!
「くっそ!」
全て一歩先の攻撃を繰り出される。
何か......もう一段上にいかなければこうつに攻撃は当てられない。
ライナも早くて助けないといけない。
やることが多い.....誰か来てくれないか.....
誰か来るだけで変わるんだ。
まあ.....来ないか。
仕方ない。
俺の精度をあげよう.....
「トリックフェイス解除」
俺はもう逃げるのをやめよう.....
ラーファルト・エレニアという名前を背負って生きていく。
「.....??姿を変えた?それが何になるっていうんだ?」
そうだよな.....相手からすれば理解できない行動だろう。
だが.....あれを解放できる。
魔力探知を.....!!
ラーファルト・エレニアはその発動のタイミングを見極めていた。