第129話:再びトリックフラワー
本日連載一周年!!!!
ニ〜三話更新予定!!!!
「ああ、神の声よ。我を導け。お告げよ降り賜え。」
『.....』
静けさだけがそこに残っていた。
ーーー
敵の襲撃.....つまり、ライナとのデートから三カ月が過ぎた。
未だに俺はライナへ気持ちを伝えられていない。
「今日は.....特に何もないから各々討伐に出向くわよ!!!」
いや、何もないんかい。
「正確に言えば、パーティーでやるほどの危険で大きな依頼がなかったわ。じゃ、そゆことで。」
珍しいというか、フローハットとしてこんなことすら初めてだな。
「じゃ、ミサール!行くよ!」
「え?」
と困惑している俺をライナは引っ張っていく。
「ライナ、やっと大きく攻めたな。」
「全く.....私たちも巻き込んだわね。」
「まあ、頑張ってと言うべきところでしょうね。」
ーーー
「ミサール。せっかくだから二人で依頼やろうと思うんだけど.....」
「へっ、あ、うん。分かった。」
二人.....二人.....
いきなり過ぎるだろ!心の準備できてないて!
「じゃあ、この依頼やるわよ!」
トリックフラワー討伐.....
へぇ、懐かしいな。ミルとの旅の初めに荒野の覇者のところのやつと戦ったっけ.....
「良いと思いますよ。」
「じゃ、決まりね。早速出発よ!」
ーーー
「.....見つからない.....」
せめて、魔力探知かSariが使えたらな.....
Sariにはオアフ帝王の情報を集めてもらっている。
魔力探知はトリックフェイスの常時使用のために使えない。
トリックフラワーって擬態してるから見つからないんだよな.....
ライナは今回は転移魔術使わないって言ってるし。
なんでだろ。
転移魔術を使うとミサールとの時間が減るからという理由なのであるが、彼には知る余地もない。
「ねぇ、ミサールはさ.....私の.....」
「ん?」
「いや、やっぱりなんでもない!」
少し顔を赤くしながら首をぶんぶんと彼女は振った。
その仕草が愛おしい。
その存在が愛くるしい。
「.....いるね。」
「うん。いるね。」
ライナのことを意識した時って毎回こうだ。
何かから邪魔される。
まあ、むしろ本来の目的はこっちなんだけど.....
「じゃあ作戦通りに.....」
「うん。分かってる。」
ライナの指示にそう答える。
《ウォーターソード!》
トリックフラワーの討伐条件はコアを破壊の後に致命傷を与えること。
「ガルス流!龍!」
《二連斬!》
同時に俺は走って前進し始める。
キィン!
と音を立て斬撃の一つは防がれるが、もう一つは命中し敵から血を流す。
だが、トリックフラワーはすぐに再生する。
コアを破壊しなければこの再生は終わらない。
「岩を形成する女神よ、我が前にその力を見せ、さらに敵の脅威なる姿を顕現し我が戦場に勝利の印を刻みたまえ」
《ロックショット!》
飛んできたその魔術は三つ。
ライナは三回敵に攻撃した。
が、トリックフラワーの葉は魔術を弾く。
反射的にロックショットの軌道上に自身の葉を置くだろう。
それを.....タイミングよく根元ごと斬る.....!!
「ガルス流!急手!」
《光剣!》
「ギュアアアアアアアアア」
とコアを破壊されたトリックフラワーは叫んだ。
「もう一発!!!」
「炎の精霊よ。我が体にその景色を刻まん。今、この場に広がりたる火の脅威を見せしめたまえ!」
《ブロードフレイム!》
魔術の前に一つの葉.....
「ガルス流!奥義!」
《一閃!》
「ミサール!」
ブロードフレイムの軌道上に俺はいる。
「調停の技」
《霹空!》
トリックフラワーはその炎に焼かれて死んだ。
「ミサール!危ないでしょ!」
「いや、大丈夫だから!.....それより.....一体で終わるわけないからなぁ。」
戦闘音に導かれたのか複数体のトリックフラワーがいる。
1…..2…..3………13
十三体か。
「さっさと倒すわよ!」
「ああ。任せろ!」
ランキング入り&40000PV &ユニーク10000PV &連載一周年本日到達記念!!!
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本日ニ〜三話分更新予定です!!!
連載一周年ありがとうございます!
激アツな展開に刮目ください!
ブクマ、評価お待ちしています!!!