第128話:おでことおでこ
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「その.....何があったの?」
敵を脅し、情報を引き出そうとする俺に彼女はそう聞いた。
「こいつらが襲ってきたんだよ。支持したやつを聞いてるの。」
「なるほど。何事かと思えばそういうことでしたか.....」
いや、そりゃそうなるわな。
俺が敵を殺そうとしているのだから。
ま、実際殺すわけではないことはルアも承知しているだろう。
「ほんと、敵が泣き喚きながら走ってくるから、すごい喧嘩でも起こったのかと.....」
何事かと思ったのはどうやら俺が敵を脅していた場面ではないようだ。
つまり、俺のただの勘違い。
なんか悔しいな。
「じゃ、私はミサールのように優しくないからね。」
「お、俺は何も.....うっ.....」
その瞬間、ルアは精一杯の蹴りを入れていた。
敵の顔が歪む。
「あのさぁ、あんたは私の仲間を襲ったの。この意味わかる?許したくないのよ。存在を。殺されたくなかったら早く吐けよ。」
こっわ。
こんなの見せられたら怒りなんて飛んでいってこっちが冷静になっちゃうわ。
と、ライナもそんな俺と同じ感情を抱いている顔に見えた。
「ひいいいいい。吐きます吐きますカラァぁぁぁぁぁ。」
どうやら情報を聞き出すのは大成功のようだ。
ーーー
「.....と、ここまでが俺たちが襲われた経緯だ。」
フローハットで俺たちが襲われた件に関して話し合いが行われていた。
「敵の依頼主はオアフ帝王ことジュカインです。」
「なんでそんな奴が俺らを.....」
「なんたってオアフ族の中2番目の実力なんだろ。意味わかんねぇよ。」
この世界には〇〇帝王、〇〇神聖と呼ばれる者がいる。
〇〇には種族名を入れるのだが、帝王はその種族の中で二番目の実力ら神聖は一番目の実力者となっている。
とりあえずオアフ族の情報を収集しながらやるしかないか.....
Sari.....オアフ族について調べておいてくれ。
『了解しました。情報を精査し、戦闘掌握にも組み込むため処理に相当数の時間を要します。』
分かった。頼んだぞ。
「普通にしていきましょう。ただメンタルをいつでも緊張させておいて下さい。」
俺がSariと会話している間にライナはそう決定した。
今の段階でオアフ族の上位の実力者に自ら仕掛けるなど馬鹿のやることだ。
戦うとしたらまだ実力をあげておきたい。
「任務行きますか.....」
「そうね。」
「ええ。」
「しゃあ、行くぞ!」
ルア、シーア、ジャガーがそれぞれ返事をし、ウォーリアも頷いて答える。
ライナーの発言によってこの日のミーティングは終了した。
ーーー
「ねぇ、ミサール....あの時、何を言おうとしたの.....」
「それは.....その.....な、なんでもない。」
ミーティングの終了後、宿へ向かう道でそう聞かれた。
もうすっかり真夜中だ。
なんだよそれ.....なんでもないって.....
自分で情けなく思う。
あの時は言えそうだったのに今、改めて言おうとすれば怖くて声が出せない。
「.....ミサール?」
「え.....」
「大丈夫?様子おかしいよ。熱でもあるんじゃない?」
とライナがおでこを俺のおでこに当ててくる。
「やっぱりちょっと熱いよ。休んでた方が.....」
「い、いや!大丈夫だから!」
こんなの熱くならない方がおかしいだろ.....
そう思って背を向けたラーファルトにライナは赤面した表情を見せていた。
14浪生転生記
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