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子供向けのお話シリーズ

月の兎と海の龍

作者: 日浦海里

巡る十二の年月のうちの

この年この日に一度ずつ

つきのうさぎが

うみのりゅうに

語りかける儀式があります


月の陰より

星の命を

一年守護して参りましたが

これより四海に鎮座まします

偉大な龍の神々に

我らが任をお預けします

どうか四海の遥か底より

小さくか弱い命と思いを

その御力で守り給いますよう

何卒よろしくお願い申し上げます


それに応えて

うみのりゅう

遥か昏い四海の果てより遥か暗い空に昇り

つきのうさぎ

に語ります


四海の底より

星の命の護る任

月の陰の優しき友より

確かにしかと預かり賜った

我らが友はこれよりしばし

ゆるりと休まれるがよかろう


そしてうさぎとりゅうの遣いは

星がぐるりと一巡するまで

互いの友好を確かめた後

互いの守護する世界へ還り

星を見守り続けるのです

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― 新着の感想 ―
[良い点]  一年を経て渡される星を見守るお役目。  前年と重なる言葉が儀式らしく。 [一言] >互いの友好を確かめた後  儀式ではなく、友好を確かめるというのなら。  どんな風にどんな話をするのか…
[良い点]  夜空の月が天頂近くで りゅう座とそんな会話をしていたならと思うと地球を守護しているようにも思えて来ます。  りゅうが警戒監視で月の兎が体を張って隕石から地球を守っているから月の裏側はクレ…
[一言] うさぎとりゅう、それぞれの語りかける言葉があたたかくて、胸にじわりと沁みました。 月と海、というのも素敵ですね。 それぞれが惹かれ合うような、そんなふたり。 特にりゅうがうさぎに休むよう促す…
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