恩師
恩師には様々な解釈があるようなので
ここでは私の人生の中で特に影響を与えた先生としておきます。
私の中で未だに強烈な印象があるのは
中学校の部活顧問だった吉田先生(仮名)です。
吉田先生は学内でも学外でも有名な鬼教師で
兎にも角にも厳しい先生でした。
当時は毎日誰かを叱っているようにも見えました。
吉田先生は女性の方で男の先生とはまた違った迫力があり
それがさらに逆らえないような感じになります。
私はいわゆる優等生タイプの人間で、それまで叱られるということから縁遠い日々を送っていました。
なので、吉田先生から初めて叱られたときは涙が滲んでしまいました。
本当に久しぶりに流した涙でしたよ。
そしてそんな吉田先生と密にかかわりを持つようになったのは
2年の夏、3年生が引退して、私がキャプテンに選ばれた頃です。
皆さんもう察しの通り、キャプテンとして顧問の先生と様々なやり取りをしなくてはなりません。
日々の中で私に最も雷が落ちたのは練習メニューを立てるときです。
放課後の練習に間に合うように先生と相談しつつメニューを組みます。
授業の準備がある吉田先生は毎日忙しいのです。
その合間を縫って時間を取るのですが、それがまた難しく、少しでも機会を逃すと
練習に間に合わず、怒られるということが度々ありました。
その他、吉田先生のお叱りを受けることは多く、
私はすっかり先生の顔色を窺う日々になってしまいました。
先生を怒らせないように慎重に慎重に接していました。
そしてある日、吉田先生から職員室に呼び出されました。
先生の第一声は「お前、それでいいと思ってンの?」でした。
先生は私が毎日媚びたような態度をとってくるのが気に入らなかったらしく
「いい加減にしろよ」と。
それもそのはず、練習メニューを聞きに来るたびによそよそしい態度されたら嫌ですよね。
それに顔色を窺ってばかりでビクビクされたら、まぁイライラします。
職員室の割と目立つところに吉田先生のデスクがありましたので公開処刑のように叱られました。
いやぁあれは応えましたね。
普通に心折れかけました。
よく不登校にならなかったなぁと思います。
それからはなるべく堂々と先生と接するようにしました。
先生も今までよりはフランクに話してくれたような?気がします。
叱られることが減ったわけではないですが(笑)
そもそも練習メニュー立てるときも授業の間のちょっとした時間に先生を捕まえて
事前に何時に伺えばいいか相談したりすれば良かったんですよね。
まぁそういう考えに至らないところは未熟でした。
そんなこんなでそのまま部活引退中学卒業となりました。
中学校2年生の1年間が今までの人生で一番怒られたかもしれないですね。
なのでそれからは叱られたときにケロッとできたのは吉田先生のおかげかもしれないです。
怒られたことを引きずらないで気持ちを入れ替えることができるようになりました。
というわけで吉田先生は大きな影響を私の人生に残す方でした。
先生の言うことに理不尽はなかったはずなので
今思うと、ありがたい先生でしたね。
生徒にそこまで言ってくれる存在ってのは珍しいと感じます。
当時こそ恐ろしい先生でしたが、今では尊敬しています。
何よりこうして、あれから何年経っても、思い返すくらいには。
最近は教師として強く言うこともできないんでしょうか。
教育現場を見ていないので、あまり突っ込んで言いませんが
学生の頃に叱られといたほうが損はないと思いますよ!
叱られ慣れとけ!
お読みいただきありがとうございます。
メンタルが弱い人が増えているみたいな話を聞いたような気がしますが
怒られ慣れるってのは一つの方法だと勝手に思ってます。
オススメはしませんが。
HPが尽きる前に耐性を高めるみたいな感じ。