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君に逢うころにはもう
涙は乾いているだろう
まるで二人の旅路を
暗示している詩を読んで
終わりに震えて泣いていたなんて
悟らすわけにはいかないから
誰かを想って流す涙が
喜びのそれであればよかった
今溢れている気持ちは違くて
まともな恋なんてしなければ
悲しくならずにいられたのに
二人心を重ねて
紡いでいけたらよかったね
上手く行かなくなっていく恋は苛立ちばかりを生む
君へと優しくできる強さを
持っていたなら今ごろ二人
離れぬ術を持っていたかな
君とは手さえも繋げないまま
虚しさの中消えていくのかな
今目の前で微笑っているけど
幻なのかもしれないね
互いの弱さは誰のせいにも
出来ないだけ余計悲しい
最後のページをめくるときには
君は届かないどこかにいる
君を想って流す涙が
不安なそれでなければよかった
もう引き戻せるものなどなくて
僕への贈り物が視線を
投げかけ問いかけ続けている




