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亡
オーディオのLRが狂っている
青色の灯に傾けた左耳
血は流れなくとも痛いのよ
そうか、私にはないのか
貴方を呼ぶための声も
触れるための身体も
産まれる前に忘れて来たのさ
ねぇ どうして違っていたのかな
天使の梯子も想いは誘えない
何処に行けばいい？
信号機の案内が滲んでいる
赤色が柱を伝って泣いて
私も貴方になりたい
すくい取ったら一口で召し上がれ
心を叫ぶための唄も
透明な書籍の知識も
何処かに置いて来たのさ
もう取り返そうとも思わない
思う心さえ、既に
息絶えていたのさ
何処にいればいい？
