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二つの傘

君のメール、傘を持って家を出た

冷たい音も何故か心地いい

人ごみの中何しているかなぁ?

僕のこと、少しでも考えてくれてるかなぁ?


素直になりたいと願うばかりで

何もしてこなかった僕を

本当は許せないはずなのに

本当は怒ってるはずなのに


途中で沢山の傘とすれ違う

僕と同じように、傘をもう一つ持つ人

誰かを迎えに行くんだろうな

ちゃんと二人、出逢えたらいいな


小手先や口先で上手く立ち回ろうとして

いつも失敗に終わってしまう僕を

どうして認めてくれるんだろう

どうして受け入れてくれるんだろう


駅前、君は傘を受け取って

一緒に隣を歩いてくれる

どうでもいい言葉ばかりが街に流れていく

伝えたい言葉は喉元から肺に戻っていく


僕たちにふさわしい名前なんて見当たらないけど

今はそれでも良しとして暮らしている

始まりとか終わりとかもうどうだっていいや

わからないならそれなりに日々を続けていくしかないんだから

不器用な心を指先で辿るよ

今日も明日も


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