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【羞恥系超能力者、七草将史!】  作者: 伊藤 五面
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第二話 超能力者は美味しいバイトができるらしい


あの夢のような出来事の後、電車に揺られながら帰路に着いた。


自宅の最寄り駅に着くまでに暇を持て余していたので、スマホで先ほどの摩訶不思議な現象について調べてみる。周囲の好奇の目線に晒されるのが気まずかったという理由もあるんだけどね...。皆さん先程の線路ダイブを見たのか俺に興味深々だ。恥ずかしい。


しかし、最初は夢かと思ったが、駅のホームの人たちが俺を信じられない物を見るような目で見ていたから多分夢オチではなさそうだ。

ちょっと駅の防犯カメラでどういう感じに映ってるか見てみたいな。線路からホームまで瞬間移動みたいに消えてから現れていたりしていたんだろうか。

いっそのこと周りの人に、どんな感じでしたか?って聞いてみてもいいかもしれない。...いや俺にそんなコミュニケーション能力はなかった。まともに会話できる自信がない。ボツ!


そんな取り止めのないことを考えながら、スマホをタップして「瞬間移動」とか「超能力」とかで検索をかけていたら変なサイトが出てきた。


ーーー

自分には特別なチカラがあると気づいたそこのキミ!

私達WSO(World Supernatural power Organization)はスペシャル待遇でアナタを迎え入れる準備があります!

今の自分の境遇、待遇に納得がいかない?だったらWSOに入会しましょう!一攫千金も夢じゃない!人生勝ちまくり!モテまくり!

今すぐお電話ください!TEL 0120-××-××××

ーーー


うっ、うさんくせ〜

誰も電話しねぇよこんなもん。しかもフリーダイヤルって。

怪しい新興宗教か何かか?

でも話のネタになるか?と思ってサイトをくまなく調べてみる。

すると、どうやらこのWSOという怪しい団体は人材派遣会社みたいなものらしい。

へー宗教団体かと思ったけど違うのか。気になる給料は、っと。


...ブフっ!思わず笑ってしまった。

完全歩合制で本人の働きによる、としか書いてない。絶対ブラックだわ。最低限、基本給書かないと誰も募集しないでしょ。っていうか給料の欄って具体的な数字書かないとダメなんじゃないのか?こう...表示義務とか法律的な関係で。


それにしても一体何処の会社の系列店なんだこのWSOは。ネタサイトと分かっても、つい面白くなって調べてしまう。

えーっと、「WSO 関連企業 WSO 親会社」検索ワードはこんな感じか。



......。


なんか()()()って出てるんですけど...。


いや流石に嘘でしょ?

も、もうちょっとネタに付き合ってやるか。丁度今のバイト先、上司のパワハラ酷いから辞めようか迷ってたしなぁ。

まあでも俺の予想だと、イタズラで誰かがサジェスト汚染して、検索で防衛省がトップヒットするようにしたんだと思う。

こういうネットの嘘を見破るのは至って簡単。防衛省側のHPで関連団体を調べればいいだけ。こんな子供騙しのサイトに引っ掛からねえぜ!笑



......。


あるんですけどWSO...。

ちゃんと防衛省のHPに記載がある。


え?マジで?


そうなるとちょっと話が変わってくる。

『自分には特別なチカラがあると気づいたそこのキミ!

私達WSOはスペシャル待遇でアナタを迎え入れる準備があります!』

この文章で防衛省が特別なチカラってのを認めてることになる。

じゃあ超能力って本当に存在するのか?そんな馬鹿な。


もしかして俺の夢オチ不思議体験も超能力が関係している?

もうここまでくると、この完全歩合制の給与形態も気になるな。

防衛省直轄の企業なら、かなーり給料よかったりして...。


...。ま、まさか。そんなことある訳ないか。

俺もお金無さすぎて変な妄想しすぎちゃったな!さっさと家に帰って飯でも食うか!


スマホの画面から視線を外すと、丁度電車が減速して車内に停車アナウンスが流れた。

俺の最寄り駅だ。

プシューっと音がして扉が開き、電車から降りる。

あれからしばらく時間が経ったからか、俺に視線を向ける人も少なくなった。俺の横を通り過ぎ、降車した人は思い思いに帰路に着く。


それを見送った後、ホームに降りてから立ち止まっていた俺は、おもむろにスマホをポケットから取り出して画面を叩いた。




ーーー



「なぜ来てしまったんだ俺は...」


線路に飛び降りた日から2日後。

俺は意外と近くにあったWSOの支部に電車を乗り継いで来ていた。

あの日電車を降りた後、WSOに電話すると「とりあえず面接をしますので弊社までお越しください。履歴書と印鑑を忘れずにお願いします。面接に都合の良い日はございますか?」と胡散臭い企業らしからぬ丁寧な対応をされて今に至る。


本当はここに来る途中、何度も引き返そうとした。往復の電車賃もかなり懐に響くのに、実体が分からない会社にここまで来る価値があるのか?と何度も思った。

思ったが...今現在俺はWSOの支部の前に立っている。不思議だ。


うーん、俺って好奇心だけでここまで行動する人間だっけか?

でもまあここまで来てしまっては仕方ない。電車賃も勿体無いし、面接を受けてみよう。


......それとさっきから気になってはいたが。


「デカいな。」


WSO支部のビル、めっちゃデカい。

何階建だよこれ。外見も凄く高級感あるし。結構儲かっている会社なんだろうか。

げ、ドアマンもいる!入る敷居高いな...。


こんだけ高級そうだと、もしかしてドレスコードとかあるんじゃないか?何年も着古してる服で来ちゃったよ。高校の時から着てる丈が短いシャツとズボン。お金がないから新しいのを買う余裕がなかいんだよな。

電話の時服装はなんでもいいですよ、って言われたから面接用スーツレンタルするのケチったけど悪手だったかぁ。


スマホに表示されている時刻を確認する。

やべ、面接の時間まで10分切ってる。

はぁ。みずぼらしい服で恥ずかしいけど行くしかないか。

重い足取りでWSO支部の玄関扉まで歩く。

会社の手前まで近づくと、ドアマンがこちらに気づいたようだ。


「こんにちは。どのようなご用件でしょうか?」


「こんにちは。あ、あの〜。本日面接の予約をしている七草という者ですが。」


やはりと言うかドアマンに止められた。この人すんごいイケメン。モデルとかやってても納得するレベル。やっぱり高級なビルのドアマンは顔も良いのかな。


内心は正直ここで門前払いして欲しいと思う。怪しいサイトに釣られてきたのもそうだし、何よりこんな高級感溢れるビルに入りたくない。頼むぞイケメン君!門前払いプリーズ!

面接の予約をした旨を伝えるとドアマンは何故か驚いた表情をして、「少々お待ちください」と断ってから、少し俺から離れてインカムのような物で連絡を取り始めた。上司に聞いてるのかな?貧乏臭い奴が来てます!って感じで。


暫く待つとインカムでの会話が終わり、こちらへ再度近づいてくる。


「お待たせ致しました。七草将史様ですね。どうぞお通り下さい。」


非常に洗練されたお辞儀と共にドアを開いてくれるイケメンドアマン君。くそ、入場オッケーかよ。

渋々扉を通り抜け、馬鹿でかいエントランスに通される。


ビルの外装も凄けど内装も凄かった。建物のホールに噴水あるとこ初めて見た。俺本当にここに居ていいのか。場違い感が半端ない。

恥ずかしいからあんまりキョロキョロしないでおこう。


とりあえず受付に行くか。と思ったらOL服の綺麗な女性が近づいてきた。


「七草様ですね。お待ちしておりました。部屋にご案内しますので私の後に着いてきてください。」


「は、はい。よろしくお願いします。」


すげー。マジで美人だよこの人も。ドアマンもイケメン、女性社員も美人。一流の企業の受付は来る人を不快にさせないように綺麗所を揃えるって聞いたことあるけど、今の2人はレベルが違う。そこら辺のモデルが霞んでみえるぐらいの容姿だ。

こんな2人を雇ってるWSOって企業は本当に一体何なんだ。ただ胡散臭いだけじゃない気がする。何かもっと別の...なんか怖くなってきたぞ。


女性に先導してもらいながらエレベーターに乗る。どうやら面接場所は上の階層の様だ。先に入った女性が92階のボタンを押す。

ちょっとまて。92て。どんだけ上にデカいねんこのビル。ボタンの数字が112まであるんですけど。


次から次へと現れる住む世界の違いに驚いてると、チーンという音と共に扉が開いた。どうやら目的の階に着いたようだ。


「正面に見えます扉へお入り下さい。ノックを忘れずにお願い致します。」


「え?...分かりました。」


綺麗な女性がエレベーターのドアが閉まらない様に手で押さえながら、目線で正面に佇む大きな扉を指す。

あの扉の向こうまで着いてきてくれないのかー!...こ、心細い。

どうしよう、扉を開けたらドッキリ看板を持ったTVスタッフがいたりしたら。それとも背中に墨を背負った恐いオジさん達がいっぱいいたりしたら。


「...どうされました?」


「い、いえ。なんでも。ここまで案内してくださりありがとうございました。」


「いえ、どういたしまして。私共の仕事ですからお気になさらないで下さい。ささ、どうぞ行ってください。」


エレベーターの中で硬直してる俺を見かねて女性が心配そうに尋ねてくる。ちくしょう、やっぱり一緒に行ってくれないか。


意を決してエレベーターから一歩を踏み出す。

うおっ!絨毯がフカフカだ!良い物使ってるなあ。住む世界の違いがこんなところにも。絨毯一つでさえ俺の心を折にくるのやめてくれませんか。


絨毯を踏み締め扉の前に立つ。

ふー。深呼吸して心を落ち着かせる。大丈夫だ、俺はコミュ障だが最低限面接だけはパスできるように高校時代に先生と猛特訓している。


よし、行こう。

大きくて重厚な扉をノックする。


「どうぞ」


「失礼します」


ノックした後にすぐに返事が来たので扉を開け、中に入った。


広い部屋だ。俺の住んでるボロアパートの全部の部屋面積よりも広いんじゃないだろうか。

手前には応接スペースだろうか、皮素材であろうソファーが2つ向かい合わせで置かれ、その奥にはPCが置かれた机がいくつか並んでいる。そしてその奥にある机に座っている40代程の男が先程の返事をした人だろう。

顔立ちは、彫りが深いナイスガイ。オールバックの髪には白髪が少し目立ち始めている。最大の特徴は鼻の上を水平に横切る大きな傷跡だろう。


このただっ広い部屋にこの男性しかいない様だ。面接だから人払いしたのだろうか。

男性が奥の机から立ち上がってこちらへ来た。



「初めまして。私はWSOの支部長、芹 宗一郎(せり そういちろう)というものだ。」


「初めまして。七草将史と言います。本日はお時間を作って頂き、ありがとうございます。」


「はは。そう固くならなくていい。さ、そこに座って楽にしてくれ。」


「ありがとうございます。」


やばい。想像してたよりもマトモな面接だ。あんな訳の分からない求人を出してる企業にはとても見えない。

芹さんに促されたソファーへ座りながらそう考える。


「履歴書を見せてもらってもいいかな?」


「はい。どうぞ。」


茶封筒から履歴書を取り出し渡す。

芹さんはふむ...と言いながら顎に手をあてて読んでいる。


「身元保証人の続柄が祖父となっているが、ご両親は?」


「小さ頃に行方不明になりまして。私にも何処にいるかわからないのです。その後に祖父が面倒をみてくれました。」


「これは聞きづらいことを失礼した。」


「いえ。大丈夫です。」


「祖父の名前が...七草善越(ななくさぜんえつ)...?」


「な、何か?」


「いや......なんでもないさ。」


じいちゃんと同じ名前の知り合いでもいるのかな?


芹さんは履歴書から視線を外して俺の方に向き直った。



「さて本題に入ろうか。七草君は何故ここにきたのかね?」


「え?それは...」



も、もしかして圧迫面接?

お前は何しに来たんだ!みたいな。



「あの怪しげなサイトを見て何故ここまで来ようと思ったか不思議に思わなかったかい?」



そっちのことか。

確かに。確かに普段の俺ならまずあんな胡散臭いサイトを見ただけでここに来ようと思わなかっただろう。例えそれが防衛省直轄と書かれていたとしても、釣りサイトだと、嘘だと鼻で笑ってブラウザバックしていた筈だ。



「実はね。あのサイトには我が社の超能力者が特殊な処理をしてWSOに興味を持つようにしてあるんだ。」


いい年のおじさんから、「超能力パワーが原因なのさ!」は結構パンチがあるな。普通なら笑って精神科を進めるだろう。でも俺にはそれを信じれるような体験がある。あの駅のホームでの出来事だ。

笑えるような気持ちにはなれなかった。

うっすら超能力が本当に存在するような気はしていたが、こう面と向かって言われるとなんか変な気分だ。


それで...超能力でこの会社まで誘導されていた?何それすっげえ怖い。

いや待てよ?それならもっと沢山この企業に人が押し寄せてないとおかしくないか?



「超能力者、ですか。」


「超能力が信じられないかね?」


「いえ。信じます。実際に体験しましたから。...未だにちょっと夢じゃないかと疑ってますけども。」


「そうか。それは重畳。

さて、先程も言った通り、我が社の求人サイトには超能力処理をしてある。だが一般人には効果はないんだ。超能力者にしか効果はない。...たまに本当にあの求人を間に受けて来るバ...もとい、純粋な方がみえるがね。」


「ははは...」



いるのか。そんなヤツが。

デキる大人のオーラを醸し出す芹さんもナイスミドル顔を苦笑させる。



「そう、七草君がこの会社に来ている時点でキミが超能力をもっているのは確定している。我が社は超能力者を拒まない。受け答えもちゃんとしているし、採用だ。歓迎するよ。」



すんなり受かった。

でもちょっと面接受けといてなんだが、今色々と忙しいからな...。


「ありがとうございます。ですが今は学生の身でして...バイトもいくつか掛け持ちしていますので余り時間がとれないかもしれません。」


「ああ、それは気にすることはない。ウチの会社は独特でね。後から秘書が携帯を持って来るからそれを受け取ってほしい。そこに仕事内容が詳しく書かれているんだ。それを空いた時間にこなしてくれれば問題ないよ。ただし()()()()を兼ねて月に1度は依頼をこなしてほしいかな。」


「は、はぁ...」



どんな企業形態だそりゃ。在宅ワークってレベルじゃあないぞ。

月に1度仕事するだけで在籍可能な企業って。

それに生存確認?バイトのバックれはやめてくださいってことか。



「依頼によって給料は変わるんだ。危険な依頼だと報酬も上がる。

自分の力量に見合った依頼を受注することをお勧めするよ。死んでしまうからね。」



生存確認って本当に生存確認かよ!どんだけ危険な依頼があるんだよ!

内心の動揺を隠して分かりましたと返事をすると芹さんが奥の机の電話でどこかにかけ始めた。



「もしもし?ああ芹だ。すまないが携帯を持って私の部屋に来てくれ。ああ。よろしく頼む。」



さっき話題に出てた、仕事の依頼ができる会社携帯を持ってきてくれるっぽいな。


ーーー


少し待つと扉がノックされ金色のメガネをした20代であろう女性が部屋に入ってきた。この人も凄い美人だ。マジでこの会社美形しかいないぞ。

芹さんがありがとうと言って携帯を受け取るとメガネの美人さんはさっさと帰ってしまった。もう少しガン見したかった。



「待たせたね。早速だがこの携帯を起動してみてほしい。因みにこれはWSOに受かった人には無料配布している。好きに使ってくれて構わない。通信料はウチ持ちだ。

そう、そこのボタンを押して...うむ、ありがとう。やはり若いと機械に詳しいね。話が進みやすい。次はホーム画面のこのアプリをタップしてくれ。」


「はい。」


うおお!このスマホ、確か最新機種だよな!超ラッキー!

これだけでもここの面接に来てよかった!超能力サイコー!!


...おっと今は説明に集中しないと。


芹さんに言われたアプリ探す。あった。これか。

この企業のロゴマークだろう、WSOの文字をデフォルメしたデザインのアイコンをタップする。

するとアプリが立ち上がり、画面に文字が表示された。


ーーー


9800:●月×日に起きた超能力者同士の戦闘と思われる現場の調査

0900:ベトナムから密入国した超能力者の捕縛or殺害。生捕りで報酬上乗せ

3600:◯◯事件の容疑者の捜索。容疑者は拳銃所持

9999:蘿蔔家ご子息の超能力指導。同系統能力者のみ募集

2100:アメリカを訪問予定の外務大臣の護衛。2日間

......

...


ーーー



うお、なんか凄いことが所々書かれている気が...。



「何か気になる依頼はあるかね?」


「え、えっと...じゃあこれで」



俺が選んだのは、少し下にスクロールしたところにあった『9900:××市内の調査任務への同行者募集』。

とりあえず危険性がそんなになさそうなのを選んだ。



「ではその依頼をさらにタップしてみてくれ。より詳細な情報が出てくる。」


「分かりました。」



言われた通りに押してみる。

すると新たなタブが開いた。


ーーー


・9900:××市内の調査任務への同行者募集


9800番台の調査任務への同行者を募集します。××市の土地勘がある方だと報酬額を上乗せします。

具体的な仕事は、現場への道案内や、私が調査をしてる際に周囲の警戒をしていただきます。

連絡お待ちしてます。


日時◯/● 21時〜23時予定

報酬金額:300,000円+100,000円(土地勘アリ)


ーーー


「これは...?」


「見ただけじゃ分からないと思うから説明するよ。

この一番左の9900という数字はその依頼の難易度を表しているんだ。

最初のうちは自分のランクに近い依頼を受けた方が身のためだ。いきなり一桁の依頼を受けたりすると間違いなく不幸になる。


そして依頼をこなしていくうちに自分の超能力者ランクも上がっていく。初期ランクは皆9500だね。七草君もそうだ。

この依頼者は先に9800番台の依頼を受けたけど一人で行くのが不安になったのかな?土地勘のある人を募集している。もしかしたら方向音痴なのかもしれないな。ははは。」



いや、俺が聞きたいのはそこじゃない。

この報酬金額3()0()()の文字だ。

いやだってありえないだろう?いくらなんでも依頼内容に比べて高額すぎる。調べるだけで30万?凄すぎる。



「ふふ。その顔は報酬金が気になっている顔だね。

ここにある依頼は大体超能力者関連だ。超能力者が絡むトラブルは危険が多い。だから高額になる。有体に言えば危険手当みたいなものだね。まあ8000〜9000番代は危険性はほとんどないが。


我が社WSOが依頼者より依頼を委託され、それをアプリに配信し、受注者が依頼を完了することで依頼者から依頼完了金が受注者に、そして紹介料が我が社に入る仕組みだ。よくできたシステムだろう?」



素晴らしい。

素晴らしい!

システムではなく、その報酬額がだ。



俺は感動に打ち震える。超能力があればこの苦しい貧乏生活から脱却できるかもしれない、と。






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