2/4
普通のタイプ
続きました。
「あ、わかった、スパダリとかいうやつ?」
場の空気を生き返らせようとする男子学生。
「え、まあ、そう言うのもいいけど…」
大谷さんの返答に安堵する一同。
「だよな、びっくりした」
「それなら、うん、分かる」
「さっきのは気のせいだよね」
ほっとした空気で気が緩んだ。
「だよな、タイプはストーカーなのかと思っただろー!」
大谷さんの隣に座った男子学生は冗談のつもりで言った。
「ストーカーも…いいよね」
大谷さんが少し俯きながら、顔をほんのり赤く染めた。
世界は再度、無音になった
せっかく空気が戻ったのに、お前はなんてこと言ってくれるんだよー!!
ご、ごめん、そんなつもりじゃなかっt(ry
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ストーカー…でも…いい…?本当に…?…それなら…俺でも…」
近くの席でそう呟く男がいたことは、誰も知らない。