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糸の切れた傀儡

作者: 時計塔の爺

高校生辺りを想像して読んでみてください。

親は言う

これをしなさい

あれをしなさい

これはやってはいけません

どこどこには行ってはいけません

あの学校に行きなさい


時に声を荒げながら指示をだす



先生は言う

宿題をしなさい

喧嘩をしてはいけません

忘れ物をしてはいけません

授業は集中して真面目に受けなさい

集団の輪を乱してはいけません


時に厳しく指導する



幼い傀儡は言う

はい

わかりました

ごめんなさい

ありがとうございます


つねに笑みを張り付け返事をする



ある時大人たちは言う

自分で考えて決めなさい

自分のやりたいようにやりなさい

将来について真面目に考えなさい

あなたの人生なんだから後悔しないように生きなさい


一方的に傀儡の糸を切る



糸の切れた傀儡は思う

自分で考えなさい?

...僕はどう考えればいいの?

やりたいようにやりなさい?

...私にどう振る舞ってほしいの?

将来について真面目に考えなさい?

...あなたはどうなって欲しいと思ってるの?

後悔しないように生きなさい?

...どうすればあなたに怒られないように生活できるの?


心の中で叫び回る

苦しみ悶える


わからない

わからない

わからない

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